中国の飲食店におけるトラブルは枚挙にいとまがないが、中でもよくメディアを賑わすのが衛生関連の問題。このたび物議を醸したのは、飲食店店員が炊飯器の内釜で足を洗う現場をとらえた“衝撃的な写真”だ。

中国メディア・揚子晩報などによると、この写真が注目を浴びたのは12月10日、ネットの百度掲示板。写真にはひとりの女性がレストランの厨房と思しき場所で炊飯器の内釜に足をかけている姿が写し出されていた。投稿主いわく「独山県の歩行者天国にあるレストランで、店員のような女性が炊飯器の内釜で足を洗っていた」そうで、この投稿はまたたく間に拡散され、物議を醸すことに。

その後、騒ぎを聞きつけた政府関連部門が調査に乗り出したところ、確かな事実であることが判明。店のオーナーは「当日、女性従業員が掃除をしている最中に靴を濡らしてしまい、壊れた炊飯器の内釜を使って足を洗ったんです」と釈明するとともに、「使用していない内釜」であることを強調して“火消し”を図ったという。

なお、問題が発覚したレストランは同地で20年以上経営している老舗砂鍋店。砂鍋では白米を鍋で炊くため、オーナーの話もウソとは言い切れないが、一度向けられた疑いの目は、なかなか払拭できないものまた事実だろう。