石原プロモーションは12月16日、所有する作品のデジタル配信事業を開始すると発表した。2016年1月より、「大都会」と「西部警察」の2大シリーズを順次配信する。

同社が劇場映画製作から初めて本格的なテレビ映画の製作に乗り出した記念すべき「大都会」シリーズと、昭和史に燦然と輝く超大ヒットシリーズ「西部警察」。2016年1月6日で「大都会」シリーズの放送開始から40周年を迎えるにあたり、この2シリーズ初のデジタル配信が決定した。

「大都会」は1976年から1979年まで、PART I〜III（全132話）が製作され、平均視聴率が20％を超えた大ヒットシリーズ。シリーズ1作目の企画原案は倉本聰で、当初はアクションよりも人間ドラマに重点を置いていた。シリーズ2作目からは路線変更を行い、ハードなアクションとユーモアを加えた、エンターテイメント性の高い作品だ。石原裕次郎、渡哲也、松田優作という三大スターが初競演したことでも知られる。

「西部警察」は1979年から1984年まで、PART I〜III（全236話）が製作され、こちらも平均視聴率は20％超。警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事（渡哲也）を中心とした“大門軍団”の刑事たちと、それを見守る木暮課長（石原裕次郎）が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描くポリスアクション作品だ。ダイナミックなハード・アクションシーン、カースタントで視聴者を虜にした。

今回のデジタル配信について、石原プロモーションの石原まき子会長は「来年は、1月6日で『大都会』放送から40周年を迎えるという記念すべき年でございます。このタイミングに我々石原プロモーションが製作してきた作品を、新しいメディアを通じて皆様にお届けする機会に恵まれたことを大変嬉しく思います。石原プロとしてテレビ映画製作へ初進出した『大都会』シリーズをはじめとして、テレビ映画の常識を打ち破り、テレビ史に様々な記録を残した『西部警察』、私達が命を吹き込んで製作してきた大ヒットシリーズ全368話を是非お楽しみ下さい」とコメントしている。