寄生虫が体内で丸ごと結石化、珍しいケースに診察した医師も驚く。

2015/12/14 21:05 Written by Narinari.com編集部

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寄生虫の一種である回虫。ミミズのような姿をしており、身体中を回ることからそう呼ばれているが、このたび、ある女性の体内に寄生していた回虫の死骸に結石が蓄積し、“ブレスレット”のようになっている珍しい一件が報じられた。

中国メディア・恩州網などによると、浙江省温州市泰順県で暮らす78歳の女性・鄭さんは11月23日の夜、激しい腹痛に襲われ病院に駆け込んだ。検査で明らかになったのは、鄭さんの胆管内には大きな結石があり、それが痛みの原因となっていることだった。

11月26日、問題の結石を取り除く手術が行われたが、摘出された結石は大小様々な粒で構成されており、数珠のように連なっている。さらに詳しく調べてみると、それは一匹の回虫の死骸に結石がこびりついたものであることも判明した。

医師の話では、回虫は通常胃腸内に寄生するが、胃腸と胆管はつながっていることから、回虫が胆管の中に入り込んでしまい、そのまま死亡。胆管は胆汁の通り道となっているため、回虫の死骸が邪魔をすることになり、長い時間をかけて胆汁がこびりつくとともに、硬化してこのような珍しい結石を形成することになったそうだ。

なお、回虫の死骸の一部が結石化すること自体はそう珍しいことではないそう。また、どのぐらいの時間、回虫が鄭さんの体内に寄生していたかは知る由もないという。

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