ホラー映画「悪魔のいけにえ」(1974年)の殺人鬼レザーフェイス役などで知られる俳優のガンナー・ハンセンさん(68歳)が、すい臓がんとの闘病の末に帰らぬ人となった。11月7日(土)、米メイン州の自宅で息を引き取った。

数々のホラー映画に出演していたガンナーさんは2013年、自身の最も有名な役柄レザーフェイスについて次のように語っている。
「レザーウェイスは歯を持っているすべてのものを切り刻んで行くんだ。かなり危険な奴だよね。映画が公開されたあと、僕が森の中に暮らしながら暖炉のために薪を切ったりするようになるまではその恐ろしさを知らなかったよ」
「彼はとてつもなく危険な殺人鬼なんだけど、生粋の悪役ではないんだ。実はそこには両面の感情があるんだよ。マスクは感情表現がなくて、本当の顔を見ることはないだろう。だからみんな何も見ていないことなになるんだよ。ただマスクを外したところで顔なんてないかもしれないし、顔がないどころか何もないかもしれないよ。空っぽの黒い点があるだけかもしれないね」
俳優として活躍する傍ら、いつも執筆活動への情熱を燃やしていたというガンナーさんは、2013年には「悪魔のいえにえ」の舞台裏を綴った書籍を発表している。