第11回「トイレ川柳」結果発表、今年は過去最高の36,930句から選考。

2015/10/15 01:09 Written by Narinari.com編集部

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トイレの中でのエピソードを「5・7・5」にまとめた「トイレ川柳」(主催:TOTO)。第11回を迎えた今年は、過去最高となる応募総数36,930句が寄せられたが、その中から厳選された入賞作品が決定した。

今年の「第11回トイレ川柳大賞」の結果は次のとおり。なお、受賞20句(佳作以外)については、トイレットペーパー型川柳集「第11回トイレ川柳大賞」(予定価格:350円/税込み)に掲載し、11月10日(トイレの日)にTOTO出版より発行する予定だ。

【ネオレスト賞(最優秀賞)】
「家族とは同じトイレを使うこと」

【Water Style賞】
「神妙な顔で水流見る2歳」

【11(イイ)トイレ賞】
「介護する トイレ母にも やがて来る」
「この店は トイレがすごいと 勧められ」
「他じゃダメ おしりが感触 覚えてる」
「おもてなし オート機能に 教えられ」

【優秀賞】
「現代は 和式洋式 日本式」
「日本の 土産話に なるトイレ」
「大も出て 小も出た上 案も出た」
「大好きな あそこのトイレまで我慢」
「紙なくて独りの朝をかみしめる」
「『パパうんち』 呼ばれるうちが 華だった」
「買いやすい 店はトイレも 行きやすい」
「言い足りぬ事をトイレで思い出す」
「おしゃれすぎ そこがトイレか 確かめる」
「音姫は世界で一番エコな姫」

【キッズ賞】
「『出てくれ』とトイレでいのるボクとクモ」
「背が伸びて大人のトイレに届いたよ」
「ふたあくとじまんしたいよお客来て」
「音姫は乙姫が出ると思ってた」


☆選考務めたコピーライター・仲畑貴志氏の選評

TOTOのトイレ川柳も回を重ね、今年は11回目となりました。それとともに、テーマ選びが重要になってきました。すでに、表現の手が入っているネタが増えるからです。中でも、「トイレの壁に地図や単語表を貼って……」や「パパの後、トイレに入るのイヤだ」や「紙が無い」などは、どうしても過去に表現されたものの類似句となってしまいます。
しかし、人間の想いというのは、果てもなければ限りもなく、掘っても掘っても終わりということがない。絵画も文学も音楽も、人類史と共に表現し続けてきているのだけれど、途切れることなく現代に至っている。まだまだ奥行も広がりもあります。21世紀初頭という今、歴史のいちばん前を生きる、私たちならではの表現は価値あるものです。とくに、日々お世話になるトイレという空間と機能は、まさしく生きることそのものであり、そのリズムの確認でもあります。

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