山本裕典“オカマ”に意気込み、「ピース オブ ケイク」劇中劇で主演。

2015/09/15 19:23 Written by Narinari.com編集部

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俳優の山本裕典(27歳)が、現在映画公開中の「ピース オブ ケイク」とその原作に登場する劇中劇「ツチノコの嫁入り」に主演。9月17日よりCBGKシブゲキ!!にて上演されるが、このたびオカマの天ちゃん役を演じるにあたり、意気込みを語った。

質問:コミックおよび映画の劇中劇からスタートしての舞台化は珍しいですね。
山本:劇中劇がそのまま1本のお芝居になったんだということは、舞台のポスター撮りのときに、やっときちんと理解したんです。それまで、自分は天ちゃんというオカマ役をやるということしか分かってなかったんですよね(笑)。おもしろいケースですけど、原作ファンや劇団鹿殺しのファンの方に気に入って頂けるか心配でもありますね。

質問:ご自身なりに目指している天ちゃん像は?
山本:周囲のキャラクターが濃い分、僕はできるだけ普通にいようと思っているんです。役柄は、すごく純粋なんだけど、心と体が一致していない人物。そこに不自由さを感じていて、ある日、異形の存在に出会って共鳴し合うんです。そこから話が展開していくんですが、途中、田舎から東京に出て、カミングアウトしてからはいっときの幸せも得て恋人もできる。ただ天ちゃんは純粋すぎて相手にとって思いが重すぎてしまう。まぁ、これ以上は言えませんが。

質問:オカマ役のメイクや衣装は馴染んできましたか?
山本:実はポスター撮りのときに着ただけで、メイクや衣装を着ての稽古はまだしてないので、どうなるのか、自分でも楽しみです。映画版で天ちゃんを演じた松坂桃李くんは腋毛を剃ったと聞いてますし……。僕も腋毛とか、すね毛とか剃るのかなぁ(苦笑)。どうなったかは、実際に観にきて確かめてください(笑)。

質問:今回はおもしろい形で映画と舞台がコラボしていますね。
山本:今回は演劇人として舞台に立たせてもらいますが、やはりコラボしている以上は、舞台を観てくれた方々が、映画のほうにも興味を持ってくれて、映画館に観に行ってもらえたらなと思います。反対に、映画版を観て、天ちゃんや劇団めばち娘に興味を持ったり、おもしろかったから番外編も観たいなと思ってくれたら、舞台のほうにも足を運んでくれると嬉しいですね。映画や原作に書かれているシーンや台詞が、実際に舞台版にも出てきますので、それも見どころの一つです。断片的に描かれていたシーンの前後が、実はこんなことになっていたとは、と。楽しみにしてください。僕は今回、舞台に立つ側ですが、映画もヒットして、お互いに影響しあえたら嬉しいです。

質問:今回の舞台版を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
山本:今回、25人の出演者がいますが、みんなキャラクターがすごく濃いです。内容はもちろん、この人の芝居が好き、この人のキャラクターが好き、この人の顔が好き、など色々な見方ができる作品だと思います。ストーリーはアトラクションのようにどんどん進んでいって、きっと最後観終わったときには開放感があると思います。笑える部分も満載です。劇団のうたい文句に「深いようで浅い、浅いようで深い劇団。」とあるんですが、本当にそういった内容です。映画を観て、気になって来てくれた方の気持ちは後悔させないと思います。

映画「ピース オブ ケイク」は全国公開中。

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