芥川賞「火花」が実売ミリオン、村上春樹「色彩を持たない」の部数抜く。

2015/08/06 04:00 Written by Narinari.com編集部

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8月10日付けのオリコン週間“本”ランキング(集計期間:7月27日〜8月2日)では、第153回芥川賞を受賞したお笑い芸人・又吉直樹(ピース)の「火花」(文藝春秋/3月11日発売)が、同作最高となる週間売上24.2万部を売り上げ、総合部門にあたるBOOK部門の1位を獲得するとともに、累積売上100万部の大台を突破した(累積売上106.3万部)。

国内で唯一の全国推定売上部数を発表する書籍ランキングとして2008年4月にスタートしたオリコンの同ランキングにおいて、文芸・小説作品(単行本)がミリオンセールスを達成したのは本作品で6作目となる。

過去の文芸・小説作品(単行本)のミリオン達成作品は、現時点での同ジャンル累積売上歴代1位「謎解きはディナーのあとで」(累積売上190.7万部/東川篤哉/小学館/2010年9月発売)を筆頭に、「ハリー・ポッターと死の秘宝」(著:J.K.ローリング、訳:松岡佑子/静山社/2008年7月発売)、「1Q84 BOOK1」と「〜 BOOK2」(村上春樹/新潮社/2009年5月発売)、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹/文藝春秋/2013年4月発売)となるが、同作はこれに続く快挙達成となった。

また、同作の累積売上106.3万部は、前出「色彩を持たない〜」の現時点における累積売上100.2万部を上回っており、文芸・小説作品(単行本)では同ランキング歴代5位の累積売上部数を記録している。

出版元の文藝春秋は、今月下旬に行われる芥川賞授賞式を受けての反響を予想し、40万部の増刷を決定。累計発行部数が169万部から209万部となることを発表しており、「火花」旋風はまだまだ世間を席巻しそうだ。

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