飢餓問題や国連WFP活動に取り組む知花くらら、功績評価され受賞。

2015/07/09 15:07 Written by Narinari.com編集部

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日本ロレアルは7月8日、2015年度の第10回「ロレアル−ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞者発表および授賞式を実施。物質科学、生命科学分野の女性科学者が各2人(計4人)、そして特別賞には日本初の国連WFP(WFP国連世界食糧計画)日本大使を務めるモデルの知花くららが選ばれた。

同賞は2010年に創設され、科学をはじめ教育の分野への夢と希望を多くの人々に与えるとともに、社会的発信力があり、若い女性のロールモデルとなる個人または団体を表彰するもの。

本年度の特別賞に選ばれた知花は、国連WFPの学校給食プログラムを通じて食が栄養不足の開発途上国の子どもたちの命を支え、学校へ通うきっかけとなり教育の機会につながることを訴求する啓発活動を8年以上にわたり精力的に行っている。

また、視察を題材にした写真展やトークショーをはじめ、多くの新聞・雑誌・テレビ・ラジオ、イベントなどに出演し、飢餓問題や国連WFPの活動に関する情報発信を続けており、その功績が高く評価された。

知花は「貧しい地域では、子どもたちが家の働き手とみなされ、学校に通うことができない状況がありますが、学校で給食が配給されることで親御さんは喜んで子どもたちを学校へ送り出します。それは、将来を担う子どもたちのための、未来への種まきであり、無限の可能性をあきらめないで欲しいと思います」と、国連WFP日本大使としての想いをコメントした。

この日の授賞式には、創設10周年を祝して、常陸宮妃殿下のほか、ティエリー・ダナ駐日フランス大使、日本ロレアルのクラウス・ファスベンダー代表取締役社長、日本ユネスコ国内委員会の山脇良雄事務総長が出席。

また、京都大学理事・副学長(男女共同参画・国際・広報担当)稲葉カヨ氏より、「大切なのはChallengeとResponsibilityです。多くのことを見、失敗を恐れず何事にも果敢に挑戦してください。ResponsibilityはRespondとAbilityです。期待に対応し、それを成し遂げようと努力する能力です。失敗は経験となり、次につながります。後に続く人に対する思いやりも忘れずにして下さい」と挨拶があった。

なお、日本ロレアルは「全国リケジョの日」など次世代の啓発活動を行ってきたが、今後10年に向けて新たな取り組みとして、「理系女子を増やそう!」デジタルコミュニケーションを今夏より開始。日本奨励賞の受賞者をはじめ、選考委員、日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンターの研究員、現役の学生など多様なバックグラウンドの人々を招き、日本ロレアルウェブサイトの特設ページにてさまざまなトピックについて発信していく。

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