2013年4月に亡くなった作家・ヤマグチノボルさん(享年41)の人気ライトノベル「ゼロの使い魔」の続巻が、新たに刊行されることが公式サイトで発表された。

公式サイトに、MF文庫J 編集長名義で掲載された「『ゼロの使い魔』続巻刊行によせて」によると、「はからずも絶筆となった『ゼロの使い魔』ですが、病床のヤマグチ先生より完結までのプロットが遺されておりました」とのこと。
そして、「ヤマグチ先生より編集部に完結を託されていたこと。ヤマグチ先生の急逝後も弊社カスタマーセンターにファンの皆様から続巻を望む声が続々と届いていたこと。ご遺族からも完結させてほしいとのお言葉をいただいたこと」から、このたび「ゼロの使い魔」の続巻刊行が決まったとファンに報告している。
また、前編集長もメッセージを寄せ、「ヤマグチ先生は病に冒されていることが分った後も、ゼロの続きを出したい、と闘病に全力を尽くしていました。しかし、激しく体力を消耗する治療を繰り返す過酷な生活の中、いつしか、プロットを託すので誰かに完結させてもらいたいと話すようになりました。そして、亡くなる1か月前の3月5日、プロットの完成度を高めるための打ち合わせをした折、編集部から提案した候補の方に続巻の執筆を託すことを依頼されたのです」と、編集部にプロットが託された経緯を説明。
そして「私たちも、一日も早くヤマグチ先生の遺志を実現したいと思う一方で、大きな喪失を乗り越えるために、また、大きな作品をお預かりする体制づくりに、相当の時間が必要でした。いま、ようやくファンのみなさんに、『ゼロの使い魔』の続巻の準備が始まったことをご報告できるようになりました。実際の刊行までにはなお、時間をいただきますが、なにとぞ今しばらくお待ちください。さまざまご意見はあると思いますが、どうか温かく見守っていただければ、こんなに有り難いことはありません」と呼びかけている。
なお、刊行の詳細については、今後、公式サイトにて随時発表していくという。