中国で先日、バーのトイレで背くらべをしていた2人が、見ず知らずの男の怒りを買い、刃物で切られる事件があった。どうやらこの男、背が低いことにかなり劣等感を抱いていたようで、酒の勢いも手伝って暴挙に出てしまったようだ。

中国メディア羊城晩報などによると、事件が発生したのは5月6日22時半ごろ、広東省深セン市松崗にある一軒のバー。同店を訪れていた陳さんと李さんがトイレに行き、冗談で背くらべをしていたところ、後から入ってきた小柄な男がそれを見て突然激怒。2人を罵り始めたという。

突然言いがかりをつけられた陳さんたちも黙っているはずはない。後から来た李さんの弟も含め、小柄な男との激しい口論が始まったが、そのときは警備員が仲裁に入り、ひとまずは“和解”となったそうだ。

問題はその後。いったんはそれぞれの居場所に戻ったものの、しばらくしてさきほどの小柄な男が刃物を持ち、陳さんらがいた個室に突入してきた。そして、李さんの弟、李さん、陳さんと次々と刃物で切りつけ、そのまま現場から逃走したという。

幸い陳さんたちは命に別状はなかったが、彼らは高額な治療費を支払えず、病院で1台のベッドを2人で使用する始末。逃走した男もいまだ逮捕されておらず、なぜ自分たちがこんなひどい目に遭わなければならないのかと気が動転しているという。