SCANDALのワールドツアーに幕、9か国41公演の最後の地・香港も大盛況。

2015/06/02 05:24 Written by Narinari.com編集部

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ガールズバンド・SCANDALが最新アルバム「HELLO WORLD」を引っ提げ、2015年1月から実施してきた9か国41公演、8万人動員ワールドツアー「SCANDAL WORLD TOUR 2015『HELLO WORLD」が、5月29日の香港公演・Macpherson Stadiumでファイナルを迎えた。

4月25日(土)のフランス・パリ公演(Le Bataclan)のソールドアウトを皮切りに、海外8か国10都市での2万人動員となった海外公演。台湾は発売開始わずか5分でチケットが即完、ロンドン、シンガポール、メキシコシティ、香港の各地でもソールドアウトが続出した。

ファイナルの舞台となった香港・Macpherson Stadiumの前には、午前から会場の外に長蛇の列ができファンが殺到。開場時間になると我先にお目当ての場所に急ぐファンでごった返した。

開演時間になり、ステージに当たったスポットライトの中にSCANDALのメンバーが登場し深く頭を下げお辞儀をすると、同時に会場からは4年ぶりのSCANDALを待ちわびたファンから大歓声が巻き起こる。

HARUNA(Vo.&Gt.)の「香港〜!」という掛け声とともに、まずはニューアルバム収録曲「love in action」からスタート。2曲目には、Windows8の世界的CMソングにもなった「サティスファクション」とデビュー曲「DOLL」を立て続けに披露するなど、冒頭から最高の盛り上がりとなった。

そして「ネイ ホウ マ〜? みんな元気〜?」というHARUNAの広東語の掛け声に、会場は一瞬の驚きを挟み歓迎の声に変わる。各地で必ず行ってきたメンバーの現地の言葉でのスピーチで会場はさらに大盛り上がりに。

次は定番曲「瞬間センチメンタル」「SCANDAL BABY」とパワーあふれるナンバー披露。一気に会場を最高潮へと押し上げていく。その後、印象的なギターリフから始まる「下弦の月」を挟みHARUNAが香港でのライブの思いを語る。「ドーチェ!(多謝)、ワールドツアーのファイナルを香港で迎えられて嬉しいです!」。

そして、HARUNAお決まりの「今日は集まってくれたみんなで最高の夜にしようね〜!」という言葉を皮切りに、ニューアルバムから疾走感溢れるロックなナンバー「お願いナビゲーション」を披露。最新アルバムでそれぞれ作詞・作曲と歌唱を担当したSCANDALメンバーの個性あふれる曲が続々披露された。

「本を読む」(MAMI作詞・作曲・歌唱)ではMAMIコールが起こり、「缶ビール」(TOMOMI作詞・作曲・歌唱)では切ないメロディーに観客が聴き入る一方、「おやすみ」(RINA作詞・作曲・歌唱)のイントロが始まると、会場からは大歓声が起こり、通常ドラムを演奏しているRINA(Dr.&Vo.)がこの曲のために特別に練習したギターを演奏するためステージ中央へ。打ち込みのリズムと、バンドメンバー4人が横一列に並んで演奏するシルエットが浮かび上がる光景に、会場からはため息がこぼれた。

さらに、海外で一番の人気となっている楽曲「Departure」のオルゴール音が流れると待っていました!と言わんばかりに会場からオォ〜!!!という反応。続けて「太陽と君が描くSTORY」「夜明けの流星群」で会場が一体となると、「Your song」のコールアンドレスポンスでは、言葉の垣根を越えたやり取りが繰り広げられた。

楽曲の中の「精一杯、一緒に生きていこうね〜!」と歌詞に合わせてHARUNAが叫ぶと、観客も拳を振りあげて高らかに歓声。最後はニューアルバムに先駆けて先行シングルにもなった「Image」では、ストレートなロックサウンドで「目を開ければ新しい僕がいる今ならなんだって描いていける」と歌い盛り上がる姿は、海外公演を全て成し遂げて次のステップへと向かうSCANDALの勢いを表す本編ラストの象徴的な盛り上がりとなった。

メンバーがステージから去ると、観客らはアンコールを叫びながら、両手で白い紙を持ち掲げる。この日は、TOMOMI(Ba.&Vo.)の誕生日が近かったことがあり、メキシコ公演で誕生日を迎えたMAMI(Gt.&Vo.)と2人の名前が書かれた「HAPPY BIRTHDAY TO MAMI&TOMOMI」というサプライズを準備していたのだ。

再びステージに戻ったメンバーはこのサプライズに驚き、「香港のみんなにお祝いしてもらえて嬉しいです!本当にありがとう」とTOMOMIが感謝。感謝を伝えながら楽器を背負ったアンコール1曲目は、「カゲロウ」。古くからの楽曲ながら、新旧ファンが一体となって盛り上がる。

そして最後に、SCANDALのライブでは大定番曲の「EVERYBODY SAY YEAH!」を演奏。会場は、この日一番の爆発的な盛り上がりとなり最高のテンションでエンディングを迎えた。

演奏後、ファイナル公演ということで会場に集まったすべての人と記念撮影をすると、HARUNAが「また香港に戻ってきます!約束ね!」と高らかに宣言し、現地ファンとの再会を誓い、5か月に及ぶワールドツアーに幕を下ろした。

日本だけではなく、遠く離れた海外からも高い支持を受けるSCANDAL。海外各地でのソールドアウト公演を経て絶大な人気を証明し、世界的なガールズバンドへと成長している彼女たちが、ワールドツアーをまわりながら制作した新曲「Stamp!」も、7月22日にリリースされることが発表されている。

今作は、Gt.&Vo.のMAMIが作詞・作曲を担当。プロデューサーやエンジニアとしてグラミー賞を通算3度受賞しているTom Lord-Alge(トム・ロード・アルジ)をエンジニアに迎え、自然に体を揺らしてしまうパワフルでおだやかなビート、西海岸の青空が抜けるような夏をイメージさせるスカッとしたポップなパーティー感、そしてロックのけだるさを絶妙にミックスさせた1曲。ワールドツアーをまわり世界各地を感じてきたSCANDALだからこそ生まれた王道のアメリカンポップロックになっている。

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