“幻覚”でハサミ10本飲み込む、経済的事情から摘出手術せず放置。

2015/06/01 19:22 Written by Narinari.com編集部

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脳神経系に作用して強烈な幻覚や妄想を引き起こす薬物。ときにそれが悪い方向に進むと自分や他人を傷つけたりするなど、取り返しのつかない行動に出てしまうこともある。中国ではこのたび、薬物を摂取した女性が自らハサミを次々と飲み込み、あやうく命を落としかける出来事があった。

中国メディア・大湘網などによると、このおぞましい行為をしたのは42歳の曲穎さん(仮名)。曲さんは2011年7月に薬物摂取で逮捕された経歴があり、薬物依存リハビリセンターに2013年6月まで通院していた。にも関わらず、薬物依存から完全には脱却できていなかったようで、先日再び薬物を摂取してしまい、ひどい幻覚に襲われたそうだ。

後に曲さんが語ったとこによれば、そのときの幻覚は常に誰かに追いかけまわされ、写真を撮られるというもの。生きている価値を感じられなくなり、警察に再び逮捕されるという恐怖や辛さから、ハサミを飲み込んだのだという。

驚くのは曲さんが飲み込んだハサミの本数。本人はことの重大さに気付いていなかったようだが、お店でハサミを購入し、それを半分に分解した後、次々と口に放り込んでいった。数日かけて飲み込んだその数は10本にも及んだという。

結果、5月12日の夜、曲さんは激しい腹痛に襲われることになり、路上で苦しんでいるところを通行人に助けられて病院に運ばれたのだが、彼女の腹部には12cm程度のハサミのかたまりが確認された。しかし、経済的事情からハサミの摘出手術はまだ行われておらず、曲さんの体内に“放置”されたままだと伝えられている。

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