初の「スタバ」出店に鳥取熱狂、1000人の行列に徹夜で並んでみた。

2015/05/23 09:49 Written by Narinari.com編集部

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日本の都道府県で唯一「スターバックス コーヒー」のなかった鳥取県に、5月23日、初めての店舗がオープン。この記念すべき日の熱狂ぶりを取材した。

鳥取駅に着いたのは前日22日の午後3時過ぎ。驚くべきことに、すでに開店を待つ人たちの行列ができていた。スタバのスタッフによると「列を用意したのは午後1時からですが、その前からお待ち頂いていたようです」とのこと。実際、列の中の人に話を聞いてみると、先頭のグループは昼の12時あたりに集まっていたが、午前6時から準備していた年配の方が一番乗りだったようだ。

行列は最初から2列できていて、実店舗用と限定のタンブラーやマグカップを購入するための列を用意。前日午後3時の段階では、ほぼ同数だったが、23日午前0時には限定グッズの列がかなり伸び、30対100、午前5時段階では100対500の比率となるほど、グッズの列は盛況だった。各グッズ5,000個を用意していたスタッフの人たちも「足りるかどうか」と嬉しい悩みを吐露。

体を芯から冷やす寒い夜が明けて、午前5時半に列は動いた。店舗用の列がより近くまで移動。そのお洒落な外観が目の前に現れる。「魂を入れて作った」と同社の関根CEOが語ったように、光と自然の緑を感じさせる外観に、テラス席やドライブスルーも設置されるなど見どころは多い。

行列が移動したことと、各報道局の朝一番のニュースに合わせて、多くのインタビューがあちこちで始まる。全体的には地元の若い人たちが多く、スタバ初体験であると回答。中にはすでに県外で利用している人もいるが、それでも鳥取で初めてのスタバを一番に楽しみたい、という気持ちで夜明け前から並んでいたそうだ。公式発表によると、すべての列を合わせて、1,000人が行列を作ったという。

そして午前6時55分。最初の客が店内に入り、拍手があちこちでわき上がる。取材の撮影などもあって、なかなか列は進まないが、それでも徐々に盛り上がってくるのが人情なのだろう。

入店し、注文できるようになったのは午前8時になろうかという時間。「チャイティーラテ」を一番大きいやつで頼み、シロップを追加して全部ミルクで作ってもらい、さらに泡を多めで注文。ヒノキのカウンターテーブルでMacを置いてドヤる。「ストロベリーなんちゃらちょうだい」と聞こえてくる注文がかわいらしい。一番人気の注文は寒い夜を過ごしたにもかかわらず、「ストロベリークリームフラペチーノ」だとスタッフが語っていた。出たばかりの新作がたくさん注文されることが、心待ちにしていた鳥取ファンの思いの強さに違いない。

午前8時半になり取材攻勢もひと段落。それまで撮影に配慮していたのだろう、店内にスタバBGMが流れ始めた。これから長く続くであろう、スタバとともにある暮らしがようやく始まったのだ。全国の県庁所在地及び政令指定都市の中で現在2番目にコーヒーを嗜む街、鳥取。スタバの登場によって1位となる日は近いのかもしれない。



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