さだまさしが異色の“対バン”、U-30ライブに若旦那が緊急参戦。

2015/05/16 06:22 Written by Narinari.com編集部

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さだまさしにとって初の試みとなる、“U-30”と銘打った30歳以下限定のスタンディングライブが5月13日、Zepp Nambaで千秋楽を迎えた。実際には30歳以下のみならず、「気持ちは30歳以下」の人たちの入場も可としたため、会場にはライブハウス初参加となる世代も多数集結。そんな実験的なライブに、若旦那が自身のバンドを引き連れ緊急参戦した。

さだまさしへの尊敬の念を常々公言し、名曲「雨やどり」のカバー、自身が仲間と主催する大型野外フェス「FREEDOM aozora」への出演依頼など、若旦那とさだまさしはこの数年で何度か接触を繰り返し急接近。そんな状況の中、今回のライブの話を聞きつけた若旦那が、「さだまさしさんの力になりたい」と直談判し、さだまさしがこれを快諾したことで、異色の“対バン”が実現した。

会場は「老若男女」と表現するに相応しい、自称30歳以下のオーディエンスで埋め尽くされ、期待と緊張の入り混じった異質の空間に。オープニングでさだまさしが登場し、ギター一本で弾き語りを披露すると、会場内の緊張は少しほぐれたが、まだしっくり来ない。そんな状況を受けて、「みんなライブハウスに慣れていないだろうから、今日は先生を連れてきた」と若旦那を呼び込みステージを託した。

「さだまさしさんファンの皆さん、今日は突然すみません」と謙虚なMCで始めた若旦那だが、パンクアレンジの「春一番」で喉が裂けんばかりにシャウト。続く「何かひとつ」では「暴れろぉぉっ!!」とオーディエンスを煽り、会場のヴォルテージは急上昇。

ヘッドバンキング、拳を上げるなどライブハウスの通過儀礼を一通り経験させた後は、さだまさしへの尊敬の念を込めて自身の楽曲「いのち〜桜の記憶〜」の歌詞の一部を「サンキューフォーさだ、サンキューフォーまさし」と替え熱唱。会場を大いに盛り上げ、そのタスキをさだまさしに繋いだ。

対するさだまさしは、まさかの「防人の詩」で、聴衆を惹きつける。「若旦那が、熱い太陽のようなライブをやるなら、俺は北風のようなライブをやる」と語り、円熟のパフォーマンスで応戦。その後もイベント趣旨に沿って「主人公」や「まほろば」などの20代の頃に書き上げた楽曲や、「北の国から」「風に立つライオン」などのヒット曲を、約2時間半に渡って披露し、異色の対バンライブは幕を閉じた。

そして“試合”後、ガッチリ握手を交わした二人は、お互いの健闘を讃え合い、“再戦”を誓いあった。

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