島田荘司が映像化拒み続けた傑作を初映画化、玉木宏が天才探偵に。

2015/05/02 10:34 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


ミステリーの巨匠・島田荘司原作の御手洗潔シリーズ最新作「星籠(せいろ)の海」が、俳優の玉木宏(35歳)主演で、「星籠の海 探偵ミタライの事件簿」として映画化することが決定した。

御手洗潔シリーズは、1981年「占星術殺人事件」からはじまり、総部数330万部を更新し続けている、島田の大人気シリーズ。シリーズ第1作目の「占星術殺人事件」は、2014年1月に英紙ガーディアンで「世界の密室ミステリーベスト10」の第2位として認められるほどの本格ミステリー作品だ。和製シャーロック・ホームズとも称される天才探偵・御手洗潔が登場する小説は、中短編あわせて49もの作品があり、これまで34年もの間ファンに愛され続けている。

今回、映画化となる「星籠の海」は、島田が「天才探偵・御手洗潔が国内の事件を解決する最後の作品」と宣言し、シリーズの集大成となる作品。また、自身の作品で初めて故郷である広島県・福山市を舞台にしている。

ちなみに、キャラクターの知的レベルが高すぎるがゆえに、島田が“映像化不可能”と拒み続けてきた本作。しかし、御手洗潔を「玉木宏が演じるなら……」とその出演を熱望し、映像化が実現する運びとなった。

本作主演について、玉木は「ミタライシリーズ最新作のスケールの大きさが、福山ロケなどで表現できたら、すごく見応えのある映画になると思っています。難しいのは、膨大なセリフと戦わなくてはいけないことです。でも、登場人物の中でたった一人、事件を解決していくキャラクターなので、すごく心地良いです。楽しみながら演じています。是非、ご期待下さい」とコメント。

島田は「あの御手洗潔が、いよいよ映画館の大スクリーンに登場、興奮しますね。長年原作ファンでいて下さった方々、そして私自身にとっても、これは悲願でしたからね。みんなで祝杯をあげたい気分です。理想的な御手洗さん役者・玉木さんとも出逢えたし、原作にとって最も幸福なかたちになりました」と、完成を心待ちにしている。

また、本作でメガホンを執る和泉聖治監督は「極上のミステリーでありエンターテインメントである御手洗シリーズを、これから料理できるのかと思うと、今とても心が躍っています。人とは全く発想、着眼点が違う天才・御手洗潔をどう撮っていくか腕が鳴りますし、玉木さんは御手洗に対して非常に情熱やアイディアをもっているので、二人で挑みたいと思います。原作をグッと凝縮させつつ、歴史ロマンを感じる福山、そして瀬戸内海を舞台に大きなスケールで活躍する御手洗を描きます」と意欲を燃やしている。

映画「星籠の海 探偵ミタライの事件簿」は2016年全国ロードショー。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.