先日、あるウクライナのジャーナリストが、チェルノブイリを取材で訪れた。人もいなくなったこの場所はクマやイノシシ、そしてキツネなどが増えているというが、ジャーナリストの目の前に現れたキツネに驚かされることになるとは全く想定外だったようだ。

英紙デイリー・メールや露メディア・スプートニクなどによると、取材班が路肩に車を止めていたところ、ひょっこりとキツネが姿を現した。見るからに栄養失調で、その窮乏のせいか人間を全く恐がりもせず近くへとやってきたという。

その様子に憐憫を抱いた取材班は、肉やパンをスライスしたものをまいて、キツネに与えようとした。最初は一つずつ肉などを味わっていたキツネ。より多くの食材を目の前にすると、パンの上に肉を載せ、さらにパンを載せて…と5枚で4層のサンドイッチを作り出し、驚く人間たちを尻目に去って行ったとのこと。

ネット上では「なんて賢い生き物なんだ」「きっと家族の元へとケータリングしたに違いない」「悲劇の中でたくましく生きているんだな」とキツネの行動に称賛のコメントが多く寄せられている。