テレビの生放送といえば、なにかとハプニングがつきものですが、先日、米ミネソタ州のあるニュース番組でも、キャスターがまるでマジックのように自分の着ているスーツから“なにか”を取り出したと話題を呼びました。

アクシデントが起きたのは3月末のこと。ミネアポリスのFOX系地方チャンネル・KMSPテレビがYouTubeにアップロードした動画は、同局の気象予報キャスターであるスティーブ・フレイザーさんが、他のキャスターらと「外は今、華氏29度（摂氏マイナス6度）です」「寒いですね」と談笑する場面から始まります。

その後、スティーブさんが続けて「寒さは和らぎますが、まだ完全に暖かくはなりません。ただこの寒さは……、ん？ あれ？ ちょっと失礼……」と自分の首の後ろに手を伸ばすと、なんと針金製のハンガーを取り出したのです。

これを見た女性キャスターは、顔を覆い隠して大笑い。男性キャスターも頭をかかえる仕草で笑いが止まらない状態に。それでもスティーブさんは「いやぁ、なんか（スーツの）ボタンがきつくなったなぁって思ってたんですけどね。まあ、とにかくお天気予報に行きましょう！」と、何事もなかったかのようにニュースを進行させようと必死。

場面が変わってお天気地図の前で、雲の動きなどを説明するスティーブさん。しかしやっぱりバツの悪さを感じたのか、なぜスーツにハンガーを入れたままにしてしまったのか、その理由を説明し始めます。スティーブさん曰く、ジムに行って着替る際、急いでいたのでハンガーを取り外すことも忘れてスーツを着てしまい、なにか変だなと思いつつもそのまま仕事に来てしまったのこと。気がついたときにはもう生放送の真っ只中、そのまま乗り切ろうと思ったものの、やはり気になりすぎてしまい、放送中に取り出すことにしたのそうです。

ちなみにスティーブさんは、その後もお天気キャスターとして同テレビ局でお仕事を続けているようなので、厳しいお咎めはなかったようです。