イドリス・エルバは、自身が次期ジェームズ・ボンドとなる可能性は立ち消えになったと思っているようだ。

現在「007」シリーズでボンドを務めているダニエル・クレイグが引退したあかつきには、イドリスがその役を担うのではないかという噂が飛び交っていたが、イドリスはマスコミに騒がれ過ぎたせいでそのチャンスはなくなってしまったと考えているようで、「噂がその話を潰してしまったよ。もし俺がボンド役を演じるチャンスがあったんだとしたらもうそれはなくなってしまったね」とコメントした。
さらにイドリスは噂になっていた「007」のプロデューサー陣との出演交渉など一度もしていないと明かし、実際のところ今回の噂の発端はダニエルにあると英国映画協会で観客たちに向けてこう話している。
「実のところダニエル・クレイグがこの噂を流したんだよ。4年位前にダニエルが『イドリス・エルバは良いボンドになると思うよ』なんて話して以降、噂が広がり始めたからね。ダニエルのせいだよ」
昨年起きたソニー・ピクチャーズのハッキング事件でイドリスを次期ボンド役にとした提案が流出して以降、ウィル・スミスやカニエ・ウェスト、ピアース・ブロスナンらもこのアイデアを後押ししていた。
しかし先日、元ボンド役のロジャー・ムーアがボンド役は「生粋のイギリス人」が演じるべきだと発言したことに対し、イドリスが「俺はイギリスで生まれたよ。イギリスで生まれてここで育ってきたんだけどね」と怒りをあらわにする出来事も起きていた。ロジャーは後に自身のコメントが誤って解釈されただけで人種差別的な意味合いは持っていなかったと釈明している。