「日本のいちばん長い日」特報、日本映画で初めて昭和天皇をはっきり描く。

2015/04/10 12:00 Written by Narinari.com編集部

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太平洋戦争末期、日本がポツダム宣言を受諾し終戦を迎える1945年。昭和天皇が降伏を決定した8月14日正午から、天皇自ら玉音放送で国民に終戦を知らせた8月15日正午、その24時間にいったい何があったのか――。映画「日本のいちばん長い日」初映像となる特報(//www.youtube.com/watch?v=18r1urlNLRA)が、4月10日に解禁となった。

本作の原作は、半藤一利のノンフィクション「日本の一番長い日 決定版」。さらに、2014年に宮内庁から発表された「昭和天皇実録」を参考に、昭和天皇とともに戦争を終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描く「聖断」(著:半藤一利)の要素も加え、今だからこそ描ける歴史の真実に迫る。

監督は「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人。キャスト陣には、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努ら、ベテランから若手まで、今の日本映画界を代表する面々が集結した。

そしてこのたび完成した特報映像は、連合国への降伏か、本土決戦か。“日本史上、最大の決断”を迫られる中、身を挺し戦争を終わらせるために闘った男たちの姿が初めて映し出される。

重厚なドラマを予感させる、色調を抑えた暗いトーンの映像に現れるのは、役所広司が演じる主人公の陸軍大臣・阿南惟幾(あなみ・これちか)。一億玉砕、総決起の気風が渦巻く陸軍の頂点に立ちながらも、「どうやったら、戦争を終結させられるか……」と苦悩する阿南のモノローグに合わせて、敗戦間近の緊迫した様子が伺える数々のシーンが続く。

そして、本木雅弘演じる昭和天皇も登場。7年振りのスクリーン復帰となる本木が、国民を想って平和を求める天皇を一心に演じる。太平洋戦争をテーマにした映画は数多く存在しているが、昭和天皇の姿・声をはっきりと描いた日本映画は、本作が初めてだ。

さらに山崎努演じる時の首相・鈴木貫太郎、鈴木首相をサポートする迫水久常内閣書記官長を演じる堤真一。終戦に反対しクーデターを決起する青年将校・畑中を演じる松坂桃李と、豪華キャストが演じる男たちの姿が次々と現れる。

映像の最後には、ポツダム宣言を受諾するか否かを決める天皇の背中と、その御前に集う阿南ら大臣たちの姿。日本が破滅へと向かう中、平和への礎を築くために闘った男たちの決断とは――。

70年前の“日本のいちばん長い日”に、いったい何が起こったのか? 映画「日本のいちばん長い日」は8月8日(土)全国ロードショー。

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