レストラン料理から“注射針”、口の中に痛み走り「どんな菌が…」。

2015/04/04 16:53 Written by Narinari.com編集部

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食の安全が何かと問題視されている中国。異物混入事件はそれこそ枚挙にいとまがないが、今回報じられたのは、レストランが提供していた料理から注射針が見つかったというもの。単純にケガをする恐れがあっただけでなく、この不運な客は「注射針にどんな菌が付着していたのかわかったものじゃない」と衝撃を受けたという。

中国メディア安徽網などによると、この不運に見舞われたのは安徽省蕪湖市で暮らす余さんだ。余さんは3月17日の晩、同僚と一緒にレストランで夕食を取ることにした。幾つかの料理を注文したが、その中の一品に異物が混入していたという。ジャガイモの千切り炒めを口に運んだ余さんが刺すような痛みを感じて吐き出してみると、驚くことに針のような物が確認されたのだ。

余さんは当初、虫ピンか針金だと思ったそうだが、よくよく見るとそれは医療用の注射針。注射針にはどのような細菌やウイルスが付着しているかわからない。恐れを感じた余さんは店の関係者を呼び、抗議することにした。

レストランのマネージャーは注射針が混入した経緯については「わからない」と釈明したが、余さんの気持ちを汲んで謝罪するとともに、新しい料理に交換すること、合計金額から10%割引くことを提案。しかし、余さんはレストラン側の誠意が足りないと不満を抱き、注射針を廃棄することを拒むとともに、写真を撮影して証拠を残すことにした。

そして消費者相談受け付けセンター及び警察などに連絡を取り、今回の問題を徹底的に解明するよう要求。政府の衛生監督部門が調査に乗り出すことになったそうだ。

最終的には、注射針に細菌やウイルスは付着しておらず、レストランの衛生状況も問題ないと判断され、レストラン側が余さんに1,500元(約2万9,000円)を補償することで問題は片付いたとのこと。また、その後、余さんにはこれといった体調の問題などは生じていないとも伝えられている。

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