古書フェアに1.9億円の印刷物、国内外41店集結の展示販売会が開幕。

2015/03/06 02:36 Written by Narinari.com編集部

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日本古書籍商協会(ABAJ)創立50周年を記念したイベント「ABAJ創立50周年記念 国際稀覯(きこう)本フェア 2015 日本の古書 世界の古書」が3月5日、ホテルグランドパレス(東京都千代田区)にて開幕した。

国際稀覯本フェアは、国内外全41店(国内25店・海外16店)の古書店が出店し、多くの史料や書物を展示・販売する日本で唯一のワールドワイドな古書展示販売会。

歴史的にも価値のある、普段見ることがない稀覯本が数多く登場し、出店する書店も業界では名を馳せる老舗古書店ばかりが集結した。また、国内のみならず海外からも出展がある本フェアは、古書展示販売会としては世界有数の規模を誇る。

会場では各書店がブースを構え、書籍、書簡、地図、巻物など多岐にわたる商品を展示・販売。今まで世に出ることがなかった、夏目漱石が正岡子規に宛てた書簡(450万円)や森鴎外自筆の小説「舞姫」草稿(4,644万円)などをはじめ、中国・宋時代の印刷物「唐柳先生文集」(1.9億円)など、博物館級の品物も数多く出展している。

また、古書店員は書物が生まれた時代背景やエピソードに精通した専門集団で、希少価値の高い古書について、当時の歴史や文化などについても気軽に質問に応じていた。

ABAJの八木正自会長は開催に際して「(今回のフェアでは)古くは奈良時代から近代まで、洋書も日本との外交書や文学作品までバラエティに富んだ品々が多く集まりました。多くの方にご来場いただき、歴史を肌で感じ取っていただければ幸いです」と挨拶した。

「ABAJ創立50周年記念 国際稀覯本フェア 2015 日本の古書 世界の古書」は、3月7日(土)まで開催しており、誰でも無料で入場できる(6日 10時00分〜19時00分 /7日 10時00分〜16時00分)。

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