“筆談ホステス”政界進出決意「聞こえないことは必ず乗り越えられる」。

2015/02/25 10:18 Written by Narinari.com編集部

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“筆談ホステス”こと斉藤里恵さん(31歳)が2月25日、政界進出を目指すことを公式ブログで発表した。

25日付けのエントリー「北区政へ挑戦することを決意いたしました。」では、まず、「正式な記者会見は明日になりますが一部マスコミ(東スポ)ですでに報道されましたので、発表させて頂きます」とした上で、日本を元気にする会の公認候補として、「今度四月の統一地方選、北区政へ挑戦することを決意いたしました」と政界挑戦を表明した。

斉藤さんは以前より、「障がい者の方々が眠っている能力を開花でき、もっと活躍できるように、そのサポートがしたい」と考えていたそう。そんな折、知人の議員より声をかけてもらい、地元北区で活動する同じ歳の都議会議員と出会い、「新しい政治と、多様な価値観が認められる社会を創りたいという彼の想いに共感し、私の志すものが政治で活かせるならば」と、選挙への出馬を決めたそうだ。

そして「私自身は、聴覚障がい者であり、女性であり母親でもあります」という自身の立場から、「主に『バリアフリー社会』『女性の社会進出』『少子化、育児』に対する政策に取り組みたいと考えております」とのこと。

また、「『耳が聞こえなくては、議会活動ができないのでは?』そう思う方もいらっしゃるかもしれません」と、疑問に先んじて答える形で、「これだけ技術などが進歩した現代において、“聞こえないこと”は必ず乗り越えられると思っております」「受け入れる議会側に現在、聴覚障害者を前提とした仕組みはありませんので、その変革に最初はご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、議会からまず本当の『障がい者へのバリアフリー』が起こること自体にも、大きな意義があるのではないでしょうか」とつづっている。

斉藤さんは1984年生まれ、青森県出身。1歳10か月のときに聴力を失った。2007年に上京し、銀座の高級クラブでホステスとして働き始め、筆談での接客が話題に。同店ナンバーワンの座に上り詰めた経験など、自身の半生をつづった書籍「筆談ホステス」(2009年)はベストセラーとなっている。なお、「筆談ホステス」は2010年に北川景子主演でドラマ化(TBS系)もされた。

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