結婚10日目に妻が“男”と判明、実は結納金騙し取る結婚詐欺だった。

2015/02/19 16:47 Written by Narinari.com編集部

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結婚願望の強い異性に近づき、結婚をほのめかして巧みに金品を騙し取る結婚詐欺。実際に被害者と密接な人間関係を築いたりするため、ほかの詐欺とは少々異なる側面も持っているが、このたび中国のある男性は、まんまとこの詐欺に引っかかってしまったという。悔やんでも悔やみ切れないのは、結婚前提に付き合っていた相手が“男”だったということだ。

中国メディア広州日報などによると、結婚詐欺に引っかかったのは、河南省で暮らす男性・小亮さん。年齢は30に近いが、彼女はおらず、寂しい独身生活を送っていたという。

そんな息子の将来を心配した両親は昨年6月、結婚候補となる女性を紹介してくれるよう知人にオファー。すると、依頼を受けた王なる人物は、李という若い女性を連れて来てくれたそうだ。

李はロングヘアで細長く、美しい眉が印象的な女性。北京語もしっかり話すことができる。何日か交流するうちに李が性格的に問題がなく、大変礼儀正しいこともわかり、小亮さんと家族はすっかり彼女のことが気に入ってしまった。また、彼女は隣近所の人たちの評判も良かったそうだ。

そしてついに2人の間で結婚が現実味を帯び始める。結婚には4万元の結納金(約76万3,000円)が必要だったが、小亮さんと家族が「すぐには工面できない」ということで、先に8,000元(約15万2,500円)の祝儀を王に支払うことに。その後、結婚証明書はまだ発行されていないものの、小亮さんと李は一緒に生活を開始した。

こうして2人の新婚生活は始まり、幸せな日々――を過ごせていれば何も問題なかったのだが、甘い時間はアッという間に崩れ去ってしまう。

と言うのも、小亮さんがいくら望もうとも、李が夜の営みを拒み続けたからだ。最初は我慢していた小亮さんも、10日以上過ぎると心配に。そこで小亮さんは家族と相談して、李を病院に連れて行き、検査をすることを提案。すると、李はこれまた頑に拒否。ここまできて、さすがに小亮さんも李に疑いの目を向けるようになっていた。

そしてそれからさらに数日が過ぎたころ。小亮さんはついに決定的な証拠を掴む。李の身体が“男性”であることを知ったのだ。これには小亮さんも家族も大変驚くとともに、「騙された」と怒り心頭。一度は警察に通報しようとも考えたが、周囲の目やメンツの問題もあり、ひとまず内緒にすることにしたという。そうこうしているうちに、李が数日間帰省をしなければならない旨を伝えてきたため、許可を出した。もちろん、李も、祝儀で渡した8,000元も二度と戻って来ないと知りながら……。

李が去った後、小亮さんと家族はついに通報を決意する。警察の捜査で判明したのは、王らは5人のグループで結婚詐欺を働いていたこと。現在のところ、グループの2人はすでに逮捕されたが、男なのに新婦を演じた李はいまだ行方をくらましているという。

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