バレンタインに酷い花届き炎上、その後の不誠実な対応も火に油注ぐ。

2015/02/18 19:33 Written by Narinari.com編集部

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特別な日だからこそ、大事な人たちに愛や感謝を伝えたい。なのに、そんな気持ちを台無しにされてしまった人たちの悲しみと怒りが話題を呼んでいる。

米放送局CNNや英紙デイリー・メールなどによると、話題となっているのは「1-800-フラワーズ」という、米国でも最初期から24時間365日、花束や高級食材などを取り扱い受付・配送を行う老舗の小売業者。老舗にもかかわらず、2月14日のバレンタインデーというかき入れ時にそれは起きてしまった。

花でできたかわいらしいライオンが、見るも無惨な“ライオンぽい何か”として送られてきて嘆く人。しわしわでつぼみもついていない状態のバラが、よりによって愛する妻の職場に届けられ怒っている人。「犬小屋の乾燥ハーブか何か?」と唖然とする人。どろどろに溶けたチョコレートが汚らしく固まって落胆している人……。

多くの人たちが、とんでもない状態のプレゼントを受け取ってしまう、あるいは届きさえしないと、会社のSNSアカウントへ多くの苦情を寄せる事態が起きたのだ。

原因はまだ判明していないが、各メディアでは「寒波の影響なども考えられる」とも触れられている。しかし顧客の多くは、会社の不誠実な対応そのものに不満を抱いているようだ。

ニューヨーク・デイリーニュースによると、顧客のダーリンさんは2月4日にバレンタインデーのお祝いを妻の職場に届くよう、200ドル超(約2.37万円)を支払った。配達時間を指定するために余分の金額も払ったが、当日、肝心の贈り物が届かない。翌日になって妻のオフィスに確認しにいっても見つからず、電話をかけても3時間以上待たされたという。さらにようやく繋がったと思ったら「注文番号を折り返しで送って」と簡潔なもので、全くもって不誠実な対応だった。

アラバマのホリーさんの場合は、ようやくできたばかりの彼女とのデートに用意していたバラが、なんと多くが枯れているという災難に見舞われ、彼女からは「付き合いはじめに見たいものじゃなかった……」と拒絶されてしまい絶望の淵へ。しかも翌日電話をかけても2時間待っても繋がらないという辛い思いをすることになった。

CNNによると、バレンタインから3日後、会社のSNSに寄せられた苦情に対し、「ダイレクトメッセージを寄こすように」とのメッセージが返信されたが、これも自動的なもの。かろうじて連絡が付いた顧客に対しても、会社側は再送と20ドル分の商品券などをお詫びとしてつけると言ってきたが、全額返金を望む顧客との間に長いやり取りがなされ、さらにお客をいらつかせるといった火に油を注ぐ状態が依然として続いているようだ。

こうしたニュースに、ネットでは「次からのアドバイス。グーグルで地名と花屋と打てば最寄りの花屋が出てくる。そこで買えばいいんだ」「この会社は本当にダメだな」「贈る相手がいない自分こそ幸せだったんだ」などの感想が述べられている。

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