園子温「リアル鬼ごっこ」撮る、ヒロインはトリンドル&篠田&真野。

2015/02/09 05:08 Written by Narinari.com編集部

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2001年に出版され、発行部数200万部を突破した大ベストセラー「リアル鬼ごっこ」が、園子温監督のオリジナル脚本により映画化されることがわかった。

「リアル鬼ごっこ」は、2008年に映画化され、全国36館での公開から最終的に100館以上に広がる大ヒットを記録。その後、2010年には「リアル鬼ごっこ2」、2012年には「リアル鬼ごっこ3」「リアル鬼ごっこ4」「リアル鬼ごっこ5」が3部作として連続公開された。さらに2013年には「リアル鬼ごっこTHE ORIGIN」のタイトルで連続ドラマ化されるなど、出版から10年以上が経った今も新たなメディアミックスが展開されている。

そして2015年、まったく新しい映画として生まれ変わるのが園子温監督版だ。本作では、“全国の佐藤さん”は狙われず、ターゲットは“全国のJK(女子高生)”。姿の見えない瞬殺ストーム、豚の顔をした花婿、マシンガンをぶっ放す女教師の大群など、バラエティ豊かでぶっ飛んだ鬼たちが続々登場し、女子高生を殺して殺して殺しまくる。

その鬼に狙われる女子高生を演じるのは、3人の主演女優。修学旅行中の観光バスの中で突然“瞬殺ストーム”に襲われるミツコ役にトリンドル玲奈。なぜか“豚の顔をした花婿”と結婚式を挙げさせられるケイコ役に篠田麻里子。マラソンのレース中に“マシンガンをぶっ放す女教師”に追われるいずみ役に真野恵里菜が起用された。

本作は、2月10日にクランクアップを予定。公開は7月11日(土)を予定している。


☆トリンドル玲奈 コメント

Q.「リアル鬼ごっこ」の主演が決まったときの感想

はじめにこのお話をいただいたときは率直に私でいいのかな?と思いました。
ですが、選んでいただいたことがとても嬉しかったですし、監督をはじめ皆さまの納得のいく主人公になりたいという気持ち、ただそれだけです。

Q.実際に撮影で園監督と仕事した感想

緊張の毎日です! ですが、監督の演技指導はわかりやすくて、勉強になります。
一見怖そうに見えがちですが、お話ししていてもちゃんと微笑んでくれるので安心しています。笑
空き時間には色々なお話をしてくださいます。つい最近は、魔女や吸血鬼のお話を!


☆篠田麻里子 コメント

Q.「リアル鬼ごっこ」の主演が決まったときの感想

最初にお話を聞いたとき、思わず「私ですか?」と聞いてしまったぐらい驚きましたが、本当にうれしかったです。
アクション映画をいつかやってみたくて、個人的にキックボクシングを習いにいっていたくらいなので、今回3人の中でも逃げるだけでなく、自ら戦っていくヒロインができることもとても嬉しく思っています。
ワクワクしすぎて、決まった時から、早く誰かに言いたくて言いたくてしかたありませんでした。

Q.実際に撮影で園監督と仕事した感想

すごく怖いと思っていてかなりビビッていたのですが、とてもよくしていただいています。
園監督に指導していただいていること自体が素晴らしいことなのだと、この作品に関われる幸せを、日々噛みしめています。


☆真野恵里菜 コメント

Q.「リアル鬼ごっこ」の主演が決まったときの感想

元々ある「リアル鬼ごっこ」を見たことがあったのですが、とても怖くて、あまり直視できなかったことがとても記憶に残っています。
そんな作品に自分が出演するということで、ちょっと怖さもあり、でもどうやって撮影するのか楽しみで、観てくださる方々に、恐怖も楽しんでいただけるよう頑張ろうという気持ちでした。

Q.実際に撮影で園監督と仕事した感想

園組作品に入ると、現場の空気で「あ、園組だ!!」とすごく感じます。
現場は何が起こるかわからないスリル感があって毎回ドキドキしてとても楽しいです。
ただ、正直今回の撮影が、今までで一番過酷でした。


☆園子温監督 コメント

「リアル鬼ごっこ」というタイトルにインスパイアされ、前からやりたかったこと、企画が途中で中断し結実しなかった作品のプロットを2つ3つ導入し、脚本を書きました。今、連続して、『ラブ&ピース』『ひそひそ星』と、オリジナルを作っていて、この作品もオリジナルストーリーとして3本目になりますが、前2本とも僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この作品はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温作品を久々に出せると思います。
トリプルヒロインの3人とも、みなさんが思っている、例えば「トリンドルさんだったらこうでしょ」という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています。できあがった人とできあがっている芝居を再確認するよりも、みんなが知らない人を発掘して驚かせたり、今までよく知っている人なんだけどまったく違うイメージで驚かせるという方が楽しくて、彼女たち3人は今そんな感じです。


☆谷島正之 プロデューサー コメント

200万部を超える原作から映画は5作品も作られ、そしてTVドラマと、あらゆるメディアを移り変わり、駆け抜けて行った「リアル鬼ごっこ」。本作は単なるリブート企画ではありません。まったく新しい、オリジナルなリアル鬼ごっこを作りたかった。だから園子温監督を招いた訳です。彼の思い描く“リアルな鬼ごっこ”、それはどんな映画なのか?ラストで明かされるベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」との奇妙な接点とは?

もともとこのシリーズは、不条理な理由で鬼から“逃げる”物語。なので“走る”映像がポイントになります。ただ、カッコよく走る映像だけでは、観客は飽きてしまう。なぜ走っているのか?何を抱えて走らなくてはならないのか?という、走るという感情、“感情が伴った走るシーン”を撮れる監督という事で、園子温にアプローチしました。彼の映画は、つねに走ります。そこには理由があり、感情があり、物語があります。本作は全編“走り続ける”映画なので、彼の映画に毎回現れるような躍動するシーンが飛び出す事に期待しました。

観客の想像を裏切り、期待を上回る、それが映画だと思ってつねに製作していますが、園子温は撮影の時点から、毎日目の前でそれが起こっています。

現場で、その空間のトーンやリズムにインスパイアされ、まさにライヴで刺激を受けたことによって、監督の頭の中で“何か”がどんどん増長していく、それは想像を遥かに超えるフレームや動き、映像が産れてくる瞬間です。

本作は、登場人物全員女性。女性しか出てこない日本映画では初めての映画。『戦場のメリークリスマス』の逆です。それを演じるメインキャストの三人は、園作品らしからぬキャスティング。この映画の新しさであり面白さだと思っています。元アイドルだったり、モデルだったり、これからまさしく“女優”に向かおうという次のステップに踏み込む瞬間に立っている、自身がある種の興奮を抱えているキャストをあえて選びました。女優への興奮が、ハードな現場と内容に炸裂しています。彼女たち自身も想像できなかった毎日の連続です。


☆映画「リアル鬼ごっこ」ストーリー

山中を走る修学旅行中のバス。ハイテンションな車内に、突然“風”が吹いたと思ったら、バスと乗っていた女子高生40名が上下に真っ二つになり、一瞬にして死亡した。
たまたま屈んでいて、ひとり助かったミツコ。呆然とする彼女に、クラスメイトの鮮血が雨のように降り注ぐ。
さらにその“風”はミツコを追いかけてくる。死に物狂いで逃げるミツコがふと気が付くと、なぜか学校に辿りついていた。友達とのいつもの会話、いつもの教室。さっきの大参事は夢だったのか?

一方、女子高生のケイコは、見ず知らずの女から、「あんた今日結婚式でしょ?」と声をかけられる。訳も分からず制服からウェディングドレスに着替えさせられたケイコを、タキシードを着た豚の顔の花婿がナイフを振りかざし追いかけてくる。意を決して立ち向かうケイコ。

陸上部のいずみが、仲間と一緒に走っていると、マシンガンを持った女教師が乱射しながら追いかけてくる。瞬く間に蜂の巣にされていく陸上部員たち。必死で走り続けるいずみの前に、ひとりの女子高生が現れる。

一体何が起こっているのか? 逃げ続ける彼女たちが辿り着いた場所で告げられた怖ろしい真実。なぜ女子高生たちは次々と殺され、追われ続けるのか……?

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