市川海老蔵×中村獅童×クドカン×三池崇史監督の異色歌舞伎が初日。

2015/02/04 05:39 Written by Narinari.com編集部

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歌舞伎俳優の市川海老蔵(37歳)と中村獅童(42歳)が、脚本家の宮藤官九郎(44歳)、映画監督の三池崇史(54歳)との異色コラボによる「六本木歌舞伎 地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろううちゅうのあらごと)」が、2月3日、東京・六本木のEXシアター六本木で開幕した。

本作はとことん歌舞伎様式にこだわり、「生身の人間の、歌舞伎役者にしかできないことをやる!」と、時代を牽引する才能が参加して、歌舞伎ファンならずとも多くの人に親しんでもらえるような歌舞伎を作り上げた作品。宮藤は歌舞伎作品3作目、三池は歌舞伎の演出は初めての挑戦だ。

初日を迎えた海老蔵と獅童のコメントは次の通り。


◎市川海老蔵

この作品を上演する事になったきっかけは、昨年獅童さんと共演した舞台の最中に楽屋で「2人で新しい事(歌舞伎)をやりたいね。」と話して、その場で脚本を宮藤官九郎さんに、演出を(歌舞伎演出は初挑戦となる)三池崇史さんに直接電話して頼んだところから始まり、猛スピードで決まりました。

昔、(中村)勘三郎兄さんに、「成田屋のお家芸は“荒事”なんだし、僕が新作をやるなら最後は地球を投げちゃうくらいのことやって欲しい」とおっしゃっていただいた事を思い出して、それをヒントに作っています。

実は、(昨年亡くなった)父の團十郎も歌舞伎界随一の宇宙好きでして、生前「宇宙で六方をふみたい。」なんて言っていた事もあったりして、そんなご縁も感じているんです。

父・團十郎や勘三郎兄さんが天国で悔しがるような作品にしたいと思っています。皆様どうぞご期待下さい。


◎中村獅童

昔、(中村)勘三郎兄さんに「まだ、歌舞伎を見た事のない人を振り向かせる事が君の使命だよ。」と言われた事があって、“今の歌舞伎”ももちろん大事だけど、“未来の歌舞伎”はもっと大事だと思っていて、今回、劇場を“EXシアター六本木”という場所にしたのもそうなんですが、多くの若い方や外国の方達にも観て貰いたいという気持ちが込められてるんです。

そして、“歌舞伎ってカッコイイんだ”って感じて欲しいと思うんです。それと、三池崇史さんが演出と聞くと、もしかしたら映像とか現代の技術が詰まった新作と予想される方も多いと思いますが、本来の歌舞伎に忠実に作っています。

歌舞伎初挑戦の加藤清史郎君の出演の仕方も面白くて、清史郎君が僕のことを小馬鹿にしちゃったりするシーンもあるので、、、(笑)、是非楽しみに劇場へお越しください。

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