知らぬ間に元カレと結婚の恐怖、身分証と戸籍簿偽造され勝手に入籍。

2015/02/02 15:56 Written by Narinari.com編集部

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男女関係のもつれは世界中どこにでもあることだが、中国のある女性は、自分が知らないうちに元カレと結婚させられるという、信じられない事態に直面した。元カレはニセの身分証と戸籍簿(戸籍謄本)を作成し、勝手に婚姻登記所で手続きをしていたという。

中国メディア揚子晩報などによると、この被害に遭ったのは、江蘇省南通市海門市で暮らす28歳の仇さん。仇さんは2年前、知人を通じて沈という男性と知り合い、恋愛関係になったが、しばらく経った後に結局別れることになった。その後、沈は別の女性と結婚。しかし、結婚生活はうまくいかず、ほどなくして離婚してしまったそうだ。

離婚後、独身に戻った沈は仇さんに再びアプローチ。しかし、肝心の仇さんはあまり興味を示さず、沈は思い悩む日々を過ごすことになっていく。そして2014年10月、ついに沈のその後の行動を大きく左右する出来事が発生。ネットのニュースで、ニセの身分証と戸籍簿を使って婚姻手続きを済ませた人物の話題を目にしたのだ。

これに沈は興奮。先に結婚してしまえば仇さんも気持ちを変えてくれるかもしれないと思い込み、さっそく行動に移すことにした。

しかし、そこには問題がひとつあった。仮に身分証と戸籍簿を偽造することができたとしても、どのように婚姻登記所で手続きを済ませられるか――婚姻登記所で手続きを済ますには、結婚する男女ふたり一緒に赴かなければならず、もちろん、仇さんを連れて行くことはできない。

そこで沈は弟の彼女を代理に立てることを企てる。そして弟の彼女の写真と仇さんの身分証情報などをもとに、仇さんの身分証と戸籍簿をプロに頼んで偽造してもらい、弟の彼女とともに婚姻登記所に赴き、本当に仇さんと結婚してしまったのだ。

その後、沈は、仇さんに連絡してことの成り行きを説明。「大変驚いたとは思うけど、でも本当のことなんだ。これからどうしようか相談したい」とチャットでメッセージを送るとともに、ふたりの結婚証明書の画像を添付してきたという。

そのときの仇さんの驚きようは想像に難くないが、好きでもない相手と勝手に結婚させられた現実を受け入れられるはずもない。去年11月末、仇さんは裁判所に訴え、ふたりの婚姻を取り消すように要求した。

最終的に仇さんの要求は認められ、ふたりの結婚は無事取り消されることになったというが、ニセの身分証と戸籍簿を受け入れた婚姻登記所のずさんな仕事ぶりにも驚かされる出来事だったと言えよう。

なお、沈と弟の彼女は現在、身分証偽造罪の取り調べを受けているという。

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