口座残額が突如“1500億円”増、気が気でない一日を過ごすハメに。

2015/01/20 19:55 Written by Narinari.com編集部

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中国の銀行では、ときどき「ATMから偽札が出てくる」「身に覚えのない取引がなされる」といったトラブルが報じられ、物議を醸すことがあるが、このたびある男性の口座の残額が突如1,500億円以上増加するという驚きの事態が発生、ちょっとした騒動になった。

中国メディア中安在線などによると、この一件は1月5日の出来事。同日午前、安徽省ジョ州市の不動産会社で働く26歳の李林さんは、ネットで自身の証券口座から銀行口座にお金を移そうとしていた。

しかし、理由は定かではないものの、取引はなぜかうまくいかない。不安になってネットで証券口座の残額を調べたところ、お金は減るどころか驚くことに500万元(約9,500万円)以上の金額が増えていた。李さんは恐らくシステムエラーか何かだろうと思い、同僚を集めて冗談を言い合ったりしていたが、その後、別のパソコンで同様に残額を調べてみると、さらなる衝撃に李さんは襲われることになる。

残額の“0”はさらに増え、その金額は何と80億元(約1,500億円)に。試しにネットで証券口座から銀行口座に10億元(約190億円)移してみたところ、きちんと取引は行われ、また、少額をオンライン決済システム「アリペイ」の口座に移すこともできた。このことは実際に増えたお金を使用できることを意味しており、突如として“億万長者”になってしまった李さんは驚愕。「これは何かの冗談だ、冗談に違いない……」と理性を保つので精一杯な状態になってしまう。というのも、「どうせすぐに消えてしまうさ」と思っていたそのお金は、10時から22時までの丸一日そのままの状態だったからだ。

李さんがどれほど不安な一日を過ごすことになったのかは想像に難くないが、その後、李さんがついに我慢できなくなり、通報しようと思ったその矢先。23時ごろになると、その増えたお金は跡形もなくすっと消え、もとの状態に戻ったそうだ。

これでやっと平静を取り戻した李さん。しかし、一日中余計な心配をさせられ、自身の口座を“弄ばれた”のも事実。銀行に説明を求めたところ、担当者は「その日はシステムを更新しており、何かエラーが発生してしまったのだと思います」と李さんに謝罪したというが、最後まで理性を保ち、適切に対処した李さんを褒めるべきなのかもしれない。

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