“交通違反”17歳まさかの展開、警官に止められチケット切られるも…。

2015/01/16 11:32 Written by Narinari.com編集部

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米国ではほとんどの州で16歳になると車の運転免許が取れるため、自家用車で通学する高校生が少なくありません。ウィスコンシン州に住むある女子高生も、昨年暮れに車で学校に向かっていましたが、その通学中に“交通違反”との理由でパトカーに止められてしまいました。シュン…として免許証を警察官に手渡す女子高生。そして警察官から複数の違反をしたと伝えられ、さらに泣きそうになる彼女を次に待っていたのは、父親が仕掛けた驚きのドッキリでした。地元の警察署に協力してもらったこのサプライズは、いったいどのようなものだったのでしょう。

同州東南部に位置する街サークヴィルというに住むアードラ・ダニルホフさん(17歳)は、11月のある朝の通学途中にパトカーから停止を命じられます。そして車に近づいてきたブランドン・デピー巡査から、一時停止の標識を無視したとして運転免許を取り上げられました。

一旦パトカーに戻ったデビー巡査。彼は再び近づいてきて、「今日はチケット(違反した時に手渡される用紙で、1つの違反につき、1枚のチケットが手渡される)を2枚渡すから」といわれたアードラさんは、もう泣きそうな顔に。直後に「でも、君が考えているようなチケットじゃないんだ」と言われても、動揺する彼女はその意味が全くわからないといった様子です。

「いいかい、1枚目はニューヨーク行きの飛行機のチケット。もう一枚はTimefliesっていうバンドのコンサートのチケット。君のお父さんからだよ」と、聞いてようやく何が起こったのか気が付いたアードラさん。でも、今度はサプライズで言葉がまったく出ません。ふたつのチケットを手にしてしばらく呆気にとられる彼女は、ようやく巡査の方を向いて「あなたって、最高の警察官だわ!」と声を上げました。

実はアードラさんは、血球貪食症候群という難病のため、昨年は副作用の激しい過酷な治療を余儀なくされていたのです。地元の病院に2か月近く入院して、ようやく日常の生活に戻れたという彼女。そんなアードラさんを喜ばせようと、父親のマークさんがサークヴィル警察署のジェフリー・ゴメス署長に掛け合って、今回のサプライズを実行したのです。

ゴメス署長は「アードラにとって、とても嬉しい出来事だったと思いますが、当警察署にとっても、とても嬉しい出来事でした」と今回のサプライズについて語りました。もちろん税金で運営されている警察が、こんなことにお金と時間を費やして良いのか、という批判があるのは承知とのことで、それでも「そう言われても、私たちはその『こんなこと』に協力出来て、それで良いと思っています」。

そしてアードラさんですが、ニューヨークでそのお気に入りのバンドのメンバーに直接会えるという嬉しい出来事もあり、本当に楽しい時間を過ごしたようです。

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