手違いで彼女の猫売った彼氏、ネットユーザーも手伝った行方捜しの顛末。

2014/12/30 20:05 Written by Narinari.com編集部

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二人の新しい生活を始めようとした矢先に、とんでもない手違いで絶望的な気持ちになったものの、その後、ネットユーザーの助言などにより、事なきを得た男性の顛末が話題を呼んでいる。

米オレゴン州ポートランドで暮らすロイさんは、愛する恋人と一緒に暮らすため引っ越すことになり、古いベッドを処分することにした。マットレスとその下にあるボックススプリングをセットにして100ドルで売ることにしたが、そのボックススプリングのほうには、なんと恋人と一緒に5年過ごした愛猫が入り込んでいたという

“Camo(カモ)”という名のネコは、隙間の多いボックススプリングの中によく隠れたりしており、ベッドを梱包して送り出す際にも、どうやらその中にいたままだった模様。ロイさんはこの事実に驚き、狼狽してしまう。投稿サイトRedditに、恋人が打ちひしがれていると書き込み、「ただのネコかもしれないが、我々にとっては大事な家族なのです」とコミュニティサイトでのやりとりなどを公開し、情報の拡散と収集を始めた。

この行動にネットはあたたかな同情を示し、情報や励ましなどのメールや投稿が多く寄せられる。地元紙のオレゴン・ライブもこの顛末を知ってロイさんに詳しい話を聞き出した。ロイさんによれば、恋人はロイさんを許してはいるものの、ふさぎ込んで沈黙したままだったそうだ。

そしてオレゴン・ライブの報道後、ロイさんのもとには詳しい有力な情報が寄せられた。購入者の家にネコの姿はなかったため、“カモ”はおそらく輸送されている際にどこかでトラックから降りたものと推測された。そして、ベッドを購入した人の住むロッククリークの街の近くのマクドナルドなどでも、“カモ”と思われる猫の目撃例が3件寄せられていた。

当初はパニック状態だった恋人も数日経って精神的に持ち直し、「とても寒い思いをしていると思うけれど、きっとまだ生きているはずです」と、心配しながらも、愛猫の帰還を待ち望む日々が続くことに。

そして、しばらくすると、待ちに待った朗報がもたらされる。目撃証言のあった地域に、ロイさんの恋人とその友人が、イワシのオイル漬けと馴染みのある匂いのしみついた衣服を持って“罠”をしかけていたところ、見事に“カモ”が罠にかかったのだ。

これには彼女たちは大喜び。唇は切れ、爪は幾つか怪我しており、足からは出血も認められ、目の片方を細めていたが、間違いなくそれは“カモ”だった。体重は900グラムほど減っていたので食事をさせて眠っている間に獣医の間に連れて行き、獣医は抗生物質などを投与したり、検査をした結果、「問題なし」と診断を下したという。

この数日遅れのクリスマスプレゼントにカップルは大変感激し、猫の帰還した夜には書き込むこともできないほどの興奮状態でいたが、一夜明けて、力を貸してくれたり、助言をくれたネットユーザーたちに感謝の意を示した。掲示板には帰還した愛猫“カモ”が幸せそうにしている写真が投稿されており、多くの人を安堵させたようだ。

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