押切もえが「小説新潮」に短編、編集長や担当編集者も筆力に舌を巻く。

2014/12/22 07:31 Written by Narinari.com編集部

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モデルで作家の押切もえが、12月22日発売の「小説新潮」1月号に、短編小説「抱擁とハンカチーフ」を発表した。小説の執筆は、昨年夏に書き下ろした長編小説「浅き夢見し」に続く2作目となる。

押切の筆力は、「ずっと書き続けて欲しい」と阿川佐和子氏に絶賛されたほど確かなもの。その実力も評価され、今回はプロの小説家が発表の舞台とする文藝雑誌へ初登場となった。

注目の内容は、自分の才能に疑問を抱く41歳の画家・彩未が、前夫である人気画家や、16歳になる娘、8つ年下の青年との関係に悩みながら、新たな絵の創作に向かっていくというもの。若いモデルを主人公にした、第一作とは趣を一新した新作となっている。

「浅き夢見し」を読んで執筆を依頼したという担当編集者は、「40歳過ぎても現実との折り合いがつかず、いわば“こじらせ”ている彩未の内面の変化を鮮やかに描いています。彩未は、押切さんとは年齢も境遇も違う女性なのに、その心理や悩みや成長を具体的なエピソードで語り切って、見事に小説として完成させました。人物造形や物語の構成の巧みさは、『小説新潮』の編集長が舌を巻いたほど。文章もいい。彩未は画家ですが、『絵を描く』ということを文字で表現することは難しいのに、そこも達成しています」と讃嘆している。

押切はこの作品を皮切りに、「やりたいこと現実の間で悩んだり、格闘したりしている女性に寄り添う」連作小説を発表していく予定とのことだ。

「小説新潮」は新潮社が発表している老舗文藝雑誌で、1月号では押切のほか、林真理子氏、角田光代氏、筒井康隆氏らが短編小説を発表している。


☆押切もえコメント

昨年初めて書いた『浅き夢見し』に続き、
また小説新潮で新しい作品を発表させて戴く事になりました。
今度は短編連載です。
著名な作家さんたちの作品が並ぶ『小説新潮』の中に
自分の初の短編が掲載されるなんて嬉しくて胸が一杯です。
沢山の方に読んで戴ければ幸いです。

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