悲劇の新婚夫婦に訪れた幸福、式当日に指輪盗まれるも宝石商が無償提供。

2014/12/16 16:29 Written by Narinari.com編集部

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幸福の絶頂から一転、悲劇に見舞われた新婚の夫婦……。それから数か月後、意外な形で喜ばしい結末を迎えた話が話題を呼んでいる。

英メディアBT.comなどによると、今年6月、ジューンブライドのキャロラインさんは、結婚式の当日にハンドバッグごと結婚指輪が盗まれるという被害に遭った。ダイヤモンドをちりばめたサファイアの指輪で、宝石商の見立てでは6,000ポンド、およそ112万円の価値があるとされたが、夫婦にとっては“プライスレス”の記念の品。新婦は瀧のような涙を流し、介添人は責任を痛感していた。

新郎ジェームズさんは、そんな新婦や介添人の気持ちを汲み、指輪を取り戻そうと決意。Facebookに「Help Us Find The Ring」と、盗まれた指輪の情報を募るコミュニティを立ち上げ、情報に1,000ポンド、約18.7万円の懸賞金を掛けた。

その後、目立った情報提供もないまま半年が過ぎたが、12月5日、久々に「近々幾つかのニュースを届けられそうです」とのメッセージが書き込まれ、翌6日、驚くべき展開が報告されることになった。

この夫婦の不幸な出来事からしばらく経ったある日、アラブの宝石商アシュラフさんは、香港で飛行機の乗り継ぎを待つ間にニュースで目にしたという。英国で生まれたアシュラフさんは早速英語で夫婦にメッセージを送り、彼らは盗まれた指輪の情報としてオーダーメードのデザインを伝えた。その後、アシュラフさんは自分のデザインチームに依頼して、同じ結婚指輪を作成。夫婦に対して無償で進呈することにしたという。

「その寛大さに圧倒されました」と、キャロラインさんは語る。「私たちの結婚式には暗い影がありましたが、新しい指輪に感謝、感激です」。

また、新郎ジェームズさんの父親も「ネットでの行動は、盗まれた指輪が返ってくる、もしくは盗品として扱われて宝石商から連絡があるのではと思ってのことでした。まさかこんな寛大な出来事を期待していたわけではなく永遠の感謝を捧げたい。そして私たちを支えてくれた全ての人にも同様の永遠の感謝を。あなた方の支え無しではこんなおとぎ話のような結末は迎えることはなかったでしょう。世界にはまだこのような人たちがいるということを我々は伝えたい」と感謝の言葉を伝えた。

夫婦の新しい結婚指輪は現在アシュラフさんからの「メリークリスマス」のメッセージと共に、夫ジェームズさんの元へ配送されているところだという。

この素敵な話について、ネットでは「なんと好ましい話なんだ」「世界にはまだこんな美しい思いやりがあるのだね」「幸せなカップルに改めておめでとう!」と祝福のコメントに溢れている。

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