華丸・大吉がTHE MANZAI制す、ビートたけし「圧勝。芸の差が出た」。

2014/12/15 04:27 Written by Narinari.com編集部

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博多華丸・大吉が12月14日、年間最強漫才師決定戦「日清食品 THE MANZAI 2014」で最多1,870組の頂点に立ち、4代目チャンピオンに輝いた。

日本で最も面白い漫才師を決定する「THE MANZAI」。2011年からスタートした同大会では、これまでパンクブーブー、ハマカーン、ウーマンラッシュアワーという3組のチャンピオンが誕生している。今年は学天即、囲碁将棋、馬鹿よ貴方は、磁石、ダイアン、博多華丸・大吉、アキナ、和牛、エレファントジョン、2丁拳銃、トレンディエンジェルの11組がファイナリストに。そして、13日に開催された「ワイルドカード決定戦」には三拍子、レイザーラモン、コマンダンテ、ムニムニヤエバ、流れ星、三四郎、POISON GIRL BAND、チーモンチョーチュウ、三日月マンハッタンが進出した。

14日夕方からフジテレビ系で生放送された「THE MANZAI 2014 年間最強漫才師決定トーナメント!」。決勝ファーストラウンドでは、グループAで2丁拳銃、エレファントジョン、アキナ、磁石、グループBでトレンディエンジェル、馬鹿よ貴方は、囲碁将棋、学天即、グループCで和牛、博多華丸・大吉、ダイアン、ワイルドカードを勝ち抜いた三拍子がそれぞれ対戦し、各グループからアキナ、トレンディエンジェル、博多華丸・大吉が決勝ファイナルラウンドへ進出。一瞬でその場の空気を我が者にし、圧倒的な強さを見せつけた博多華丸・大吉が1870組の頂点に輝いた。

目をうるませた大吉はエンディングで、「僕らは、この場で面白かったというだけ。面白い人は先輩にも後輩にも劇場にいっぱいいるので、ぜひ劇場へ足を運んでください」と、視聴者へ熱く呼びかけた。

番組終了後、囲み会見に博多華丸・大吉、最高顧問のビートたけし、司会のナインティナインが登場。。

優勝の感想を訊ねられ、華丸・大吉は多少困惑しながら「長いことを続けてきて、昨日は大阪で舞台に立ってたんですが、阪神師匠(オール阪神・巨人)に『大人げないんちゃうか?』と言われました。僕らとしては、(自分たちが出ることによって)若手も映えるのでは……と思っていたんですけど、まさか優勝するとは」(華丸)、「できると思ってなかったので、若手に申し訳ない気持ちも半分はあります。でも、これは勝負の世界のことですからね」(大吉)と思いを言葉に。

そんな2人を、ビートたけしは「変な言い方をすれば、ジャンクフードや流行の食堂ができたときに、老舗の有名な店の味を出されたような感じというのかな。本当の味はこれだよっていう感じがあった。圧勝だった。言葉の応酬じゃなく、完全な漫才コント。芸の差が出たなと思うよ」と総評。

2人の同期であるナインティナインも「さすが!」(矢部)、「めちゃくちゃカッコよかった。」(岡村)と讃えた。

「華丸さんがR-1ぐらんぷりで優勝しているけれど、人揃ってのタイトルはないので、1つあれば嬉しいだろうと思ってはいました。けど、そんな機会はないと思っていたので嬉しいです」と、静かに喜ぶ大吉。華丸は「キャリア制限のない、THE MANZAIのおかげ」と、大会へ感謝を述べた。

報道陣からの「多くの人に勇気を与えたのでは?」との問いかけには、「そんなにジジイですか?」と笑いながらも、「いけるところまではいきたいとは思っていましたから。若手がいて、中堅がいて、ベテランがいるというのはいいと思います」と語った華丸。また、福岡時代から今を考えてどう思うかと問われると、「昔は(東京で)思い出をつくったら、福岡に戻ろうと思っていて、こんな大それたことが起ころうとは思わなかった」と振り返りつつ、「終始、博多弁で漫才ができたことで、福岡へ恩返しができたんじゃないかなと思う」と笑顔を見せた。

今大会へ挑戦しようと思ったきっかけは、ビートたけしにかけられた言葉の影響が大きいのだそう。

「昨年末、番組でご一緒させていただいたときに、楽屋に挨拶に行ったんです。そうしたら『なんで(THE MANZAI)出ないの?』と言われて。それに対して、僕が『ですよね』と答えてしまったんです。で、自分の楽屋に帰ってすぐ大吉さんに電話して、出ようということになりました」と語る華丸。

「華丸さんの『ですよね?』で全てが決まった」と言い切る大吉は、「僕らは師匠方にかわいがっていただくことが多く、『お前らなんて若手だ』と言われたんです。『1回戦や2回戦で落ちようが誰も気にしないから、出ろ』と、特にこだま師匠(大木こだま・ひびき)に言われ、『お前らが優勝したら、来年は俺らが挑戦する』と言っていたので、今頃こだま師匠は覚悟を決めているはずです」とコメント。静かに聞いていた矢部は、「しびれるね……」とうなっていた。



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