“人生最高の瞬間”をドラマチックに演出したカップル。たまたま付近を通りがかった人が、その瞬間を写真に収めていた。いったい、この幸せな2人はどういう人たちなのか……。

米オレゴン州にある国定景観区、コロンビア峡谷。ハイキングなどでひとつの目的地となるムンラ地点を通りがかった人が丘の上を見上げると、一人の男性が誰かにひざまづいている姿が見えた。雄大な雲を背景にして、丘の上で結婚を申し込んでいるのだろう。その荘厳ささえ感じる場面を写真に撮り、男性は山を降りた後もこの人たちがどういう人だったのか気になり、SNSなどで写真を投稿し情報を募ることにした。

地元テレビ局KATUによると、さまざまな憶測、情報が寄せられた中、感謝祭という特別な日で目立つ場所との特徴から、アレックスさんとケイティさんという2人が当事者であることを突き止めた。そして正式な許可を取り、2人に取材がなされることに。

2人は2013年に教会の主催するユースキャンプで出会い意気投合。写真が撮られた日は、プロポーズをしようと心に決めて峡谷にやってきたという。

「頂上に近づくにつれて、心臓がドラムのように鳴り始めて……。頂上に立つと霧が私たちの周りをつつみ、私はひざまづいて一生かけて愛するとプロポーズしたのです。彼女は大きな驚きと極度の喜びで叫んでくれました、イエス、イエスと」

プロポーズの場面が思いがけなくネットで話題になったことについて、来年7月に妻となる予定のケイティさんは「ちょっと驚きでした。2人とも携帯電話を車中に置いていったので写真は撮れなかったのです」と語る。「でも…とても綺麗な写真でした。たくさんの良い思い出を運んでくれます」と、左手の薬指にはめた指輪と一緒に笑顔を見せた。

この話にネットでは「彼女は本当に綺麗だね」「写真も美しい」「いやはやスイートな話だ」「でもプライバシーの観点からいえばちょっと…」「おめでとうの一言」と、2人の結婚を祝うコメントが多く寄せられている。