2代目キレンジャーの壮絶人生、「ゴレンジャー」仲間と38年ぶり再会。

2014/12/06 06:02 Written by Narinari.com編集部

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1975年に放送された戦隊シリーズ「秘密戦隊ゴレンジャー」に出演していた俳優たちは、いま、何をしているのか――。そんな特集が12月5日、バラエティ番組「爆報!THE フライデー」(TBS系)で放送された。

「ゴレンジャー」メンバーの“その後”については、同番組でも以前特集したことがある。そのため今回は主要メンバーについてはさらりと紹介。アカレンジャー・海城剛役を演じた誠直也(66歳)は現在も俳優、アオレンジャー・新命明役を演じた宮内洋(67歳)は、閉塞性動脈硬化症のため40センチの血管を人工血管に置き換える大手術を受け、いまも腹部には痛々しい手術跡が残る。

ミドレンジャー・明日香健二役の伊藤幸雄(58歳)は、芸能界を引退し、障がい者の自立支援施設で管理者として働き、モモレンジャー・ペギー松山を演じた小牧りさ(63歳)もやはり芸能界を引退し、週6日老舗和食店に勤務。ダウン症の孫と2人で暮らしているという。また、キレンジャー(初代)・大岩大太を演じた畠山麦は、1978年に34歳の若さで逝去している。

さまざまな人生を歩む「ゴレンジャー」の面々だが、キレンジャー(2代目)・熊野大五郎を演じただるま二郎(63歳)についてはあまり語られることがなく、番組では「30年以上も消息不明の状態」と説明(※編集部注:正確には、今年8月にも日刊ゲンダイのインタビューに答え、近況が伝えられている)。そこで、だるま二郎の現在を追った――というのが今回の特集だ。

2代目としてわずか13話の出演だった(※初代が復帰したため)だるま二郎は、「ゴレンジャー」終了後、芸能界の仕事が次第になくなり、1989年、38歳のときに芸能界を引退して単身フィリピンへ。柔道5段の経歴を活かし、現地で柔道教室を開いたそうだ。1990年には17歳年下のフィリピン女性と恋に落ち、翌年には結婚。そして子どもができたことを境に、安定した収入を求めて日本に帰国した。

寿司職人、包装の仕事、工事現場などさまざまなアルバイトを転々、2006年、55歳のときにようやく自動車部品会社の契約社員となり、配送ドライバーとして働き始めた。ところが、ある日突然右膝に激痛が走り、病院に行ったところ「変形性膝関節症」との診断。ステンレス製の人工関節を埋め込むことになったが、結果、杖なしでは歩くことができなくなったという。そのため、ドライバーの契約も打ち切りとなった。

さらに不幸は続く。仕事を失った後、突然呼吸困難に陥る事態に。声帯麻痺で声帯のコントロールができなくなったそうで、気管軟骨を切開し、気道確保する手術を受けた。以来、のど仏に1センチの穴を開けてチューブを通して呼吸する状態となり、満足に喋ることができなくなったそうだ。

その後、家族のため再就職を目指すも果たせず、働けなくなって6年後に妻子は家を出た。現在は愛知県一宮市にある築43年、家賃1万3000円の県営団地で1人暮らし。1日4時間×週5日、障がい者支援施設で働き、自身の障がい者手当と給料を合わせて月12万円の収入で、ギリギリの生活をしていると明かした。

番組では、そんなだるま二郎のためにサプライズを用意。アオレンジャー・宮内洋、ミドレンジャー・伊藤幸雄、モモレンジャー・小牧リサが激励に訪れ、38年ぶりの再会を果たす模様が放送された(アカレンジャーの誠直也は仕事の都合で参加できず)。

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