ハリウッド巨匠が健さん偲ぶ「とても優しくて寛大な人だった」。

2014/12/05 05:00 Written by Narinari.com編集部

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巨匠リドリー・スコット監督が12月3日(英国時間)、最新作「エクソダス:神と王」のワールドプレミアのためロンドン中心街のレスター・スクエアに登場。主演のクリスチャン・ベールらと真紅のカーペットを歩くと共に、1989年の監督作「ブラック・レイン」で主役に起用し、生前親交のあった故・高倉健さんとの思い出を語った。

リドリー・スコット監督は、高倉さんについて、次のようにコメント。ハリウッドの映画人が高倉さんに寄せる初めての公式発言となった。

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彼はいつも協力的で、そして周りに気を配る人だった。あるとき、僕はひどい風邪をひきながら、タバコをたくさん吸い続けていた時期があった。健さんはそんな僕に毎朝「タバコはやめた方がいい」と助言してくれた。風邪がもう6週間も続いていると知ると、「私がそれを治してみせる」と言って翌日には漢方薬を持ってきてくれたりした。その薬を飲んだ二日後にはすっきり治ってしまったのをよく覚えている。

その後も、何かとてもにおいのきつい魚、おそらくイワシだったと思うけど、そこから抽出したペレットが入った小さな箱を持ってきては、「これを飲めば風邪をひきにくくなる」と勧めてくれた。そういう気遣いをいつもしてくれる 、とても素晴らしい人だった。

お互いにクリスマスカードを送ったり、毎年連絡を取りあう仲だった。「ブラック・レイン」の撮影の終わり に、彼から貰った編み細工の美しい籠(かご)は今でも大事にとってあるよ。それを見るたびに「ケン・タカクラ」を思い出すんだ。彼はとても優しくて寛大な人だった。右も左もわからなかった(東京、いや、)大阪に滞在していた僕たちにいつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐(ふところ)が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった。

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また、レッド・カーペットでは、「エクソダス:神と王」について、リドリー・スコット監督、およびクリスチャン・ベールがそれぞれ本作へのコメントを寄せている。


◎リドリー・スコット監督

自分の仕事が好きだ。その好きな仕事をこの年まで出来て、しかもこんなプレミアをホームタウンのロンドンで行えるのはとても嬉しい。
クリスチャン(・ベール)はパーフェクトにモーゼを演じてくれたし、ジョエル(・エドガートン)がいなければこの映画は出来なかっただろう。

◎クリスチャン・ベール

今日はとてもいい気分だ。非常に多く人に大きな意味のある物語なので、この役を正しく演じられるかプレッシャーを感じていた。この映画は、神の声を聴いた男と、自らを神だと信じた男がぶつかり合うダイナミックな物語になった。
リドリー(・スコット)は本物の個性派監督で、本当に一切妥協がない。彼は最高の監督だ。しかもこの映画を僅か74日で撮影した。


☆「エクソダス:神と王」
2015年1月30日(金)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
公式サイト://www.foxmovies-jp.com/exodus/
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Twitter://twitter.com/ExodusMovieJP
配給:20世紀フォックス映画
(C) 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

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