“靴”でつながり14年後に結婚、米国からフィリピンへの贈り物がきっかけ。

2014/12/03 18:49 Written by Narinari.com編集部

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14年前、2人はまだ7歳と8歳。フィリピンと米アイダホ州という、何万里と遠く離れた場所に暮らしていた2人をつないだのは、クリスマスに贈った靴だった。米紙オレゴンオプティミストが、2人の結婚に至るまでの道のりを伝えている。

国際的な人道支援組織を通じ、クリスマスのお祝いとして靴を受け取った8歳の少女ジョアナさん。贈り物にはカウボーイの装いをして写真をとってもらった7歳のティレルさんの姿があった。ジョアナさんは早速御礼の手紙をしたためて郵便で送ったが何らかの事情で届かず、良き思い出のまま月日は流れたという。

11年後、つまり2011年になって成長したジョアナさんは、ふとFacebookで、かつて靴をくれた少年を思い出し、名前を検索してみることに。

「まだ御礼を言えてなかったので、感謝を伝えたかったのです」

検索して出てきた同姓同名の人物の中、昔の写真にもあったアイダホの山と写っている男性が一人いたため、その人物に友人リクエストを申請。すると、そのユーザーは紛う事なきティレルさん本人だった。これをきっかけに、2人は15時間の時差と双方多忙な生活にもかかわらず、メッセージや写真をやりとりし友情を育んでゆく。

そして2013年、ティレルさんはジョアナさんに会いに出かけるべく充分なお金を貯めて、10日間のフィリピン旅行に向かった。初めて会った日、ジョアナさんは幸せのあまり感極まったという。家族ぐるみで歓待され、ジョアナさんと過ごした後、米国へと戻るティレルさんの胸にはある決心が生まれていた。

「彼女が自分にとっての唯一の人だとわかったのです」

米国へと戻ったティレルさんは倹約に倹約を重ねてお金を貯め、ホリデーシーズンに再びフィリピンへ。そしてジョアナさんの父に、覚えたばかりのタガログ語で結婚の許可を求めたのだった。

2人の婚約は許され、米国への渡航ビザが出るまでの間フィリピンで数か月を過ごした後、アイダホの農場で挙式。カウボーイの格好をした親族に囲まれているティレルさんは、フィリピンの盛装用民族衣装バロン・タガログを着ていた。ティレルさんはこう語っている。

「僕らはまたクリスマスに靴を贈ろうと思うのです。きっとその靴がまた誰かの幸せにつながると思うから」



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