“最もセクシーな男”が18kg増量で挑む映画「アメリカン・スナイパー」。

2014/11/27 13:20 Written by Narinari.com編集部

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クリント・イーストウッド監督が名優ブラッドリー・クーパーを主演に迎え、伝説のスナイパーの真実とその半生を描く「アメリカン・スナイパー」が、2015年2月21日に公開される。その劇場ポスターが、11月27日に解禁された。

2011年に米「ピープル」誌の“最もセクシーな男性”に輝いたブラッドリー・クーパーが、過酷なトレーニングと約18キロも体重を増量して挑んだ、実在の人物クリス・カイル。「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」という印象的なキャッチコピーが表すように、米国の英雄として崇められた彼の表情は、苦悩に満ち溢れている。国を愛し、家族を愛し、それでも戦場を愛した一人の男の真の姿とは――?

舞台は9.11以降のイラク戦争。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに所属するクリス・カイルが命じられた任務は、「どんな過酷な状況でも仲間を守ること」だ。国の正義を信じ、実直に任務を遂行し続けた男はやがて仲間からは“レジェンド”と崇められ、方やイラク側からは“悪魔”と恐れられ、彼の首には賞金がかけられるほどの存在となる。愛する家族を国に残し、終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせるが、度重なる戦地への遠征は、クリスの心を徐々に蝕んでいくのであった……。

本作は、13週にわたりニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー1位(18週間ランキング入り)を果たした、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの元隊員クリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」(原書房)が原作。過酷なイラク遠征は、2003年〜2009年にかけて計4回にも渡り、カイルは公式に確認されているだけで米国史上最多数の160人を射殺したとされている。

米国がいま直面する問題に真っ向から挑んだ意欲作は、「『ミリオンダラー・ベイビー』以来のイーストウッド最高傑作」と米誌が報じており、2015年のアカデミー賞レースの大本命として、作品賞、監督賞、主演男優・女優賞を含む多くの部門でのノミネートが確実視されている作品だ。

プロデューサーとして自ら映画化権を獲得したブラッドリー・クーパーは、クリス・カイルを演じるため、厳密な食事制限と過酷なトレーニングを敢行し体重を約18キロ増加。またカイルの同僚であったネイビー・シールズとともに本物さながらの家宅捜査や、実弾での訓練を積むなどして体当たりで役作りに臨んだ。

「彼と一度でも話すことができて、本当に良かった。あれはとても短い会話だった。でも僕は彼に、この映画をどれだけ真剣に作りたいと思っているかを伝えたんだ。そして、彼がハリウッドに対してどんな恐れを抱いていたとしても、それをひとまず忘れて、僕を信頼してほしい、このストーリーを全力で伝えるから」と、映画化にあたって、クーパーは本人と直接電話したことを明かす。だがその後、2013年2月2日、自身と同じ心の病に悩む元兵士によって射殺され、カイルはその短すぎる生涯を終えている。

映画「アメリカン・スナイパー」は、2015年2月21日(土) 全国公開。

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