4年もの間、脳内にサナダムシが寄生し、それが原因でさまざまな苦しみを味わっていた男性がいるという。

中国出身で、現在はイングランドのイースト・ミッドランズに住む50歳の男性は、頭痛や記憶障害、嗅覚の欠陥などを訴え、何度も医者を訪れていた。しかし原因を特定することができないまま月日は流れ、全長1センチに及ぶその寄生虫が脳内にいることが発見されるまで、4年もかかったそうだ。

多くの欧米メディアはこの話題を伝えており、掲載されている脳のMRI画像では、はっきりと寄生虫の姿を確認することができる。この事例は数年前の出来事で、最近になって公表されたようだが、現在は手術により寄生虫は摘出されているとのこと。

地元の医師は「イギリス国内ではこういったタイプの感染は予測されませんが、世界旅行を考えれば、馴染みのない寄生虫も現れるということですね」とコメントしている。