卒業ノルマはジョギング600km、生徒の体力向上目的に導入した学校。

2014/11/13 18:41 Written by Narinari.com編集部

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子どもや若者の体力低下について悩みを抱えている国は日本だけではない。お隣の中国も同様で、一種の社会問題と化している。そうした中、中国のある学校は、生徒の体力向上を目的に“ノルマ”を設定。それは「卒業までにジョギング600km」というもので、このノルマを達成しないと卒業証書を与えないという本格的な試みだ。

中国紙東南快報などによると、この一風変わったノルマを生徒に課したのは、四川省成都市にある成都七中万達学校。同校では今年入学した新入生を対象に「卒業までの3年間にジョギング600km」というノルマを課すとともに、達成することを卒業条件に盛り込んだ。ジョギングのノルマを達成すると「体育卒業証書」なるものがまず授与され、それがないと卒業証書も授与されないという仕組みだ。

この「ジョギング600km」を達成するには、年間200日程度の登校×3年間と想定すると、「1日1km」程度のジョギングが目安となる。もともと走る習慣がない生徒にとっては辛いノルマかもしれないが、学校の体育時間や休み時間のジョギングだけでなく、週末や長期休暇中のジョギングも合算されるという。ちなみに、週末や長期休暇中のジョギングを証明するには、保護者のサインが必要になるそうだ。

一部の生徒からは「数字でノルマをもうけられるとプレッシャーになる」という不満の声も漏れているそうだが、近年、学校関係者や保護者などの間では子どもたちの体力低下や肥満化を嘆く風潮もあり、この試みの結果次第では、他の学校でも採用される可能性はありそうだ。

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