異国で愛されるグレンダイザー、フランスの芸術家による展覧会開催。

2014/11/10 18:33 Written by Narinari.com編集部

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1970年代後半に最高視聴率100%を記録し、フランスの週刊誌パリ・マッチが「日本生まれのロボットがフランスの子どもたちの救世主となった」という見出しをつけるほど熱狂を生んだ「UFOロボグレンダイザー」。イントロを聴くだけですぐにその主題歌を歌えるという大人は今も多く、一定の人気を保持しているという。

そんなグレンダイザーは、現在活躍するアーティストにも大きな影響を与えており、今回フランスのギャラリーで芸術家によって生み出されたグレンダイザー作品の展覧会が開催されるに至った。

ギークな文化のスペシャリストであるソフィー・ダストさんは「グレンダイザーは私たちフランスに欠けていたものを与えてくれたのです。フランスは日本に次ぐ世界で2番目の“MANGA”消費地であり、日本文化を楽しんでいます。でも今、日本政府は文化を売り出すために多くの投資をしていますが、政府が関わるとどうしても面白みに欠けた、メッキでコーティングされたようなものが多いとファンは見ています」と語り、当時、社会学者から「攻撃的である」とさえ見なされたグレンダイザーの持つ根源的な魅力こそが子どもたちを惹きつけたと続けた。

展覧会にはフランスやイタリアといった欧州でも屈指のグレンダイザーファンの多い国以外に、カナダやスイス、トルコのアーティスト10名による作品を展示。現代写真家や3Dプリンタによるメタリックな彫刻、木製でできたトーテムポールのような頭部の展示がされているほか、前夜祭にはパフォーマーがアーケードゲーム筐体にグラフィティを描くといったイベントも行われた。

こうした展覧会の知らせに、欧州の熱いファンはすぐさま参加し、SNSなどで強い思いを表明。「最高の展覧会だ」「何もかもみな懐かしい…」「美しい夜だった…才能あるアーティストたちの作品に囲まれて。私はもう一度来るよ、今度はコスプレをしてね」といったコメントが寄せられており、思い思いに楽しんでいるようだ。



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