3度捨てられても家に帰った犬、悲しくともめげない姿が中国で話題に。

2014/11/10 09:55 Written by Narinari.com編集部

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中国でいま、注目を集めている一匹の犬がいる。それは、愛する飼い主に三度も捨てられるという悲しみを乗り越え、めげずに家に戻ってきた犬だ。

中国メディア揚子晩報網などによると、この犬の存在が確認されたのは、湖北省の武漢市。52歳の郭海青さんの飼い犬“串串ちゃん”は、数か月前に8匹の子犬を出産した。郭さんは子犬をすべて職場の同僚にあげることにしたが、子犬を失った串串ちゃんが嘆き悲しんで吠えたりするのを恐れたのか、上司の意見も取り入れて、最終的には串串ちゃんを捨てることにしたそうだ。

そして、これをきっけけにして、後々驚くべき出来事が発生する。

串串ちゃんと別れる決心をした郭さんは、家から路線バスに乗って黄家湖まで行き、そこで串串ちゃんを置き去りに。再びバスに乗って帰宅した。

すると翌日朝、玄関を開けるといないはずの串串ちゃんの姿が。これに驚いた郭さんは今度は自転車に乗って市場まで行き、そこで機会に乗じて再び串串ちゃんを置き去りに。しかし、それでも当日晩には再び家に戻ってきたそうだ。

ここまで自分を慕ってくれている串串ちゃんのことを郭さんもさっさと認めてあげれば良いのだが、今度は船に乗って対岸の街まで連れて行き、串串ちゃんが牛乳を飲んでいるスキを見計らって置き去りにしようとしたが、これもあえなく失敗。置き去りにされるかもしれないと薄々勘付いている串串ちゃんは、郭さんの側を離れようとせず、地下鉄駅までついてきてしまう。だが、地下鉄駅に侵入しようとしたところ、安全検査員に「犬を連れての乗車はダメです」と言われ、郭さんはここぞとばかりに串串ちゃんを駅に置き去り、一人帰途についたそうだ。

しかし、串串ちゃんはそれでも諦めていなかった。翌日の午後2時ごろ、郭さんが家にいると、外で犬が吠える声がする。「もしや……」と思った郭さんが玄関をあけると、そこには串串ちゃんの姿が。郭さんが呆気に取られたのは言うまでもないが、郭さんと家族は串串ちゃんが自分たちのことを本当に好きなのだといたく感動し、「もう二度と捨てるなんてことはしない」と誓ったという。

現在、串串ちゃんは以前と同じように、郭さん家族に見守られて楽しい生活を送っているそうだ。

なお、多くの中国メディアは、日本の“忠犬ハチ公”を引き合いに出して、串串ちゃんのことを美談として紹介している。日本人の感覚からすると、感動よりも無責任な飼い主への憤りが先に来そうだが……。

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