亡き妻の写真と食事する老人、ハンバーガー店でのエピソードが話題に。

2014/10/29 19:08 Written by Narinari.com編集部

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一人の食事は時に味気ないもので、外食となるとなおさら。それでも人は寂しさを解消するために、様々な行動に出ることがある。

米放送局CBSや英紙メトロなどによると、先日、米国のある女性がハンバーガー・チェーン店内で食事をしていたところ、一人の老人がやってきた。老人は食事を楽しんでいる様子だったが、そのテーブルには写真立てが飾られていたという。写真はラミネート加工された老人の若い頃と、その妻らしき人が写っているものだった。

「私は無意識にですが、その女性は今ここにはいないと思いました。とても美しい瞬間だと感じると同時に、とても切なくなってきたのです」

そう心を打たれている間に、ほかのお客さんが老人のもとに近寄り、写真についてたずねていたそう。すると老人は自身の妻について、やや興奮しながらも、とても幸せそうに話し始めたという。

写真の女性は5年前に亡くなった老人の妻で、出会いは17歳。しかし戦争などが理由で10年も再会することができなかった。ある日、床屋でふと「女性を探している」と話をしたところ、まさに運命のいたずら。なんと床屋の娘こそが探し求めていた女性だったという。彼らはすぐに結婚し、以降、妻が亡くなるまでの55年間を共に過ごしてきた。老人は今、どこへ行くにも2人が若い時に撮った一緒の写真を持ち歩くことにしており、今回の一件は、そんな真実の愛の在り方の一例を目撃していたというわけだ。

この光景を目撃した女性は、この話にいたく感激し、SNSに写真と、涙を流した絵文字を連ねて「私はこの人たちの愛が好き」と投稿したところ、すぐさま多くの反響を得た。ネットの反応では「なんと幸せな人だろう。深く長い愛を抱き続けている」「美しさと悲しさを同時に感じるね」「この冬で夫と結婚して35年になるけれど、とてもありがたい気持ちになったわ」と愛情の深さに感銘を受けつつ、今は独りであるという切なさに共感しているようだ。

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