19歳“残りの命”バスケに捧ぐ、手術できない脳腫瘍と闘う米女性。

2014/10/28 18:46 Written by Narinari.com編集部

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大きな病気をしていても、自分の好きなものが心の支えになる……そんなことを改めて感じさせてくれる女性が、複数の米メディアの間で話題を呼んでいる。

米国バスケットボール作家協会は先日、前例のない形ながら、全会一致により一人の女性に「最も勇敢な賞」を授与することを決めた。マウント聖ジョセフ大学に通う19歳のローレンさんのバスケットに対する取り組みと愛情が評価されたのだ。彼女は手術ができない脳腫瘍を抱えながらも、残された命をバスケットに捧げているという。

「簡単に諦めるような人間と思われたくない」

そんな気持ちで練習に打ち込むローレンさん。症状はかなり重いが、ローレンさんの父は「娘は夢を追いかけているのです」と語り、大学のコーチも「偉大な人物」と評する。

ステロイドの影響で顔が膨潤し、偏頭痛や腹痛などに耐えながらも「私は自分のチームにいる、ということがとても嬉しいのです」とコートに響く弾むボールの音などを楽しんでいるそうだ。日に日に悪くなっていく体調の中、めまいや、利き手の右手がうまく動かなくなってきているものの、バスケットボールへの熱意と愛情がローレンさんを支えているという。

そんな彼女にとって重要な試合が11月に組まれた。チケットの収益は、ローレンさんが脳腫瘍について啓発する団体への寄付となるのだが、1万人の観衆と12の報道関係者の来場見込みのためすぐさま完売。“ラストゲーム”と冠された試合に「冗談じゃないです! 1試合で終わるつもりはありません。もっとたくさん試合をするつもり」と病気に決して負けない姿勢を見せることで、多くの人に「命」というもののあり方を伝えている。

こうした報道に、同様の境遇である人やその家族からの感謝と激励の言葉、地元のフットボール選手の表敬訪問やバスケットボールを愛する全ての人たちから愛情のこもったコメントが寄せられており、11月の試合でローレンさんが輝くようにと期待されている。

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