わんこと“再会”で体調が回復、話せないほどの衰弱から食事もOKに。

2014/10/21 19:07 Written by Narinari.com編集部

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人と犬の関係は、考えている以上に心と心で結びついているのかもしれない。そんなことを感じさせるような出来事が話題を呼んでいる。

複数の米メディアによると、73歳のジェームズ・ワゼンさんは衰弱し、食事を取ることができずにいた。話すこともなかなか難しい状態で、以前ケンタッキーの病院では一緒にいることのできた愛犬のチワワと「会えなくて寂しい」と医療補助員に囁いたという。

そこで看護師のチームは、悲嘆に暮れ、弱っていくワゼンさんに心の平穏と快適さを提供できるかもしれないと、ペットに関する病院の規則を変更し、「彼らが再会できるように」と尽力することに。最終的に看護師らは、非営利団体であるノックスウィットリー郡アニマルシェルターの代表メリー・アン=スミスさんと連絡を取り、わんこの居場所を突き止めた。探し出したわんこは“ちょっと不思議な状態”でいたとスミスさんは語る。

「一週間ほど前から何も食べずにいるの。犬も飼い主がどこにいるかわからなかったし、飼い主も犬がどういう状況かわからないのに、ふたりとも一緒の時期に何も食べなくなってしまったのね」

そして、ワゼンさんのもとへ愛犬が訪れる計画が立てられた。ワゼンさんが入院する病院へ連れて来られたわんこは、最初、とても悲しそうだったという。スミスさんはこう語る。

「(わんこは)赤ちゃん用の毛布にくるまれてはいたけれど、それでも震えていたわ。でもワゼンさんの病室に入って20歩ほどで、全く別の犬になったの。小さな頭を上げて目を輝かせて」

同様の変化はワゼンさんにも現れた。看護師たちもそのような兆候が出るとは思っていなかったにも関わらず、愛犬がベッドに横たわり、なついてくる姿を見て、ワゼンさんもゆっくりとだが体調は上向きに。2回目の面会の際には完全に回復傾向になり、ワゼンさんは話すことができ、座ることができ、さらに食べられるようにもなった。もちろんわんこも再び食事を取るようになったそう。

この劇的な回復に、看護師のキンバリーさんは「私たちのソーシャルワーカーが言うには、犬の不在がワゼンさんの不健康と悪化をもたらした原因の一つではないか」と地元テレビ局に語っている。アニマルシェルター代表のスミスさんも、動物の存在が人々の生活の中にどれだけ驚異的な差を生み出すかを示したと見解を述べた。

この人と犬の強い結びつきについて、SNSなどでは、「本当に喜ばしい。とても貴重で心あたたまる話だ」「“2人”を引き合わせてくれた病院がとても素晴らしい」「私の目には涙が溢れ、心は喜びで一杯だ」と、感激し、ワゼンさんとわんこが早く良くなるようにとのお見舞いのコメントで溢れている。

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