家の値段をつり上げたニャンコ、「猫ごと欲しい」と1,300万円上乗せ。

2014/10/16 19:44 Written by Narinari.com編集部

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「犬は人につき、猫は家につく」という言葉もあるが、猫と家にまつわる話がオーストラリアで話題を呼んでいる。

複数の豪メディアによると、同地で暮らすパーシヴァルさん一家は、19年間住んだ5つの寝室を持つ我が家を競売に出すことにした。すると、206万豪ドル(約1億9200万円)の値がついたが、この金額が出たところに、不動産業を営むコウチーニョさんからさらに14万豪ドル(約1,300万円)を上乗せした金額で購入したいとの申し出がなされた。いったい何が理由で買値が上乗せされたのだろうか。

それは、家を内見していたある顧客の娘が、ソファに座っていたパーシヴァル家のラグドール種の猫、ティファニーちゃんに一目惚れしたことが理由だった。商談の際にも猫を含めて家を買いたいという話はからかい半分に出たらしく、パーシヴァル夫人は冗談だろうと思っていたとのこと。しかし顧客は本気で、「ティファニーという名前にふさわしい価値」と、結果220万豪ドル(約2億500万円)を支払い、パーシヴァル家はこの申し出に応じたという。

「とても寂しいけれど、ティファニーはこの家にいたいだろうと考えているんだ」とパーシヴァルさんは語る。しかし、19歳になる息子サムくんは猫を手放すことを喜んではいないようだ。パーシヴァル夫人曰く「サムはティファニーをペットショップで見つけたの。最後まで残っていて……サムはティファニーをかわいそうと感じたのね」。夫人はサムくんが来年海外へ旅行する計画を立てていることから、ティファニーちゃんの売却金額がその資金に割り当てられるようにすると諭し、しぶしぶながらサムくんの合意を得たようだ。

そしてパーシヴァル夫人は「私たち家族には2頭の犬と2匹のウサギ、それに魚がいるけれど、それでもティファニーと別れるのは寂しいわ」と寂しがりながらも、高額の金額を払ってまで求めてくれた新しい家族との幸せな生活を祈っていると語った。一家は12月に引っ越しするまでの数か月間を大事に過ごすと伝えられている。

なお、動物を愛するパーシヴァル一家は、新しい家で次に迎え入れる猫を動物福祉を推進する団体RSPCA、英国王立動物虐待防止協会からもらおうと検討しているとのこと。

この報道に対して「家族を売り物にするのか」という意見や、「新しい家族もきっとティファニーを愛してくれるだろう。彼女のためにも良かった選択だ」といった賛否両論が寄せられているほか、「不動産屋のところに猫を持ち込む人が増えるだろうな」と話の奇特さにネタをかぶせてくるようなコメントもあり、多くの見方からの意見が生まれているようだ。

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