SL「義経」号が17年ぶりに復活、梅小路運転区の100周年記念で運転へ。

2014/10/07 06:36 Written by Narinari.com編集部

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JR西日本は10月10日、鉄道の歴史を支えてきた梅小路運転区の100周年を記念して、これまで約半年にわたって整備を行ってきた蒸気機関車「義経」号を、「SLスチーム号」として17年ぶりに復活運転する。

梅小路運転区は大正3年10月10日、「梅小路機関庫」として誕生。大正の時代から現在に至るまで、主に蒸気機関車の整備を行ってきた。今回、100周年を迎えるにあたり、交通科学博物館(大阪/今年4月閉館)で展示保存されていた「義経」号を運び込み、復活に向けた整備を進めていた。

10月10日当日は記念セレモニーでの「義経」号お披露目のほか、「SLスチーム号」として2本運転予定(※通常はC62形、C61形、D51形、8620形を梅小路蒸気機関車館内で「SLスチーム号」として運転している)。現時点では10日の運転のみで、次回の運転は未定とのことだ。

「義経」号の7100形7105号機関車は、1880年(明治13年)に米国で製造。官営幌内鉄道(※後の北海道炭鉱鉄道で、1906年の国有化を経て現在のJR函館本線等の前身となった)が輸入した2両のうちの1両で、北海道を最初に走った蒸気機関車だ。1923年(大正12年)に廃車となるまで、長年にわたり活躍した。

その後、1952年(昭和27年)に、鉄道開業80周年事業にあわせ国鉄が引き取り、鷹取工場で動態復元。同じ7100形蒸気機関車で“恋人”の「しづか」号と共に原宿駅で展示されて以降、「しづか」号とは4回の再会を果たしている。

最後に運転したのは1997年。京都駅ビルグランドオープン記念行事の一環で、「SLスチーム号」をけん引した。

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