ニャンコに一人っ子政策&門限、スイスで提出された猫関連法案に賛否。

2014/10/02 20:38 Written by Narinari.com編集部

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猫に関する、ちょっと変わった法律がスイスで話題を呼んでいる。同国では現在、810万人の人口に対して、猫は148万匹いるという調査報告があり、さらに猫が増えすぎることで「鳥やネズミ、両生類といった小動物に対して悪影響を与える」と、環境面での指摘があったことから、行政側に幾つかの対策が求められているそうだ。

仏紙ル・モンドなどによると、チューリヒで提案されたのは、一世帯当たりの猫の数に制限を掛けるというもので、地元紙では中国の一人っ子政策のようなものだとの厳しい意見が上がっている。また、東部の街ザンクト・ガレンでは、20時から翌朝8時までの間、飼い猫に対して夜間外出禁止令案が提出された。

もちろん、60万スイスフラン(日本円で約6,900万円)を投じた“去勢キャンペーン”なども準備されているが、これらの法律がすぐにでも受理されかねない状況の中で、反対意見も多い。

動物行動学の専門家であるチューリヒ大学のターナー教授は「最初の数字もあやふやな上、1平方キロメートルで430匹いるとされる猫だが、ローマでは同じ計算だと2,000匹、日本の漁村だと2,350匹いる。スイスが猫によって被害を被っているというならどうか教えて欲しい」と厳しく批判している。

こうした情勢に対して、ネットでもさまざまな反応が見られ「猫が嫌いな人もいるからね」「猫は遊びで殺しちゃうからなぁ…」「なんて不合理なんだ。猫を減らす方向でなく鳥や小動物の保護を推進するべきだろう」「猫の次は人間だろうな」といった意見などが寄せられている。

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