新「猿の惑星」リアルさの秘密、猿と人間遭遇の緊迫本編映像も入手。

2014/09/19 14:15 Written by Narinari.com編集部

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2011年公開の映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の続編となる「猿の惑星:新世紀(ライジング)」。その日本公開が9月19日より始まったが、このたび猿と人間が遭遇する緊迫の本編映像(//www.youtube.com/watch?v=ulOhkzDoucs)を入手した。

本作で描かれるのは、天性のリーダーシップを備えた猿のシーザーが、仲間を率いて人類への反乱を起こした10年後。より勢力を拡大し、手話と言語を操る猿たちは、森の奥に文明的なコミュニティを築く一方で、人類のわずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角に身を潜め、希望なき日々を過ごしていた。

そんなある日、人間たちがエネルギー資源を求めて猿のテリトリーに侵入したため、一触即発の事態を引き起こしてしまう。入手した映像で描かれているのは、思いがけぬ互いの存在に対して、人間たちは銃を構え、森の奥から仲間の声を聴きつけて押し寄せてくる猿の大群たち。そこに、ある1頭の猿が前に出て手を挙げると、激しく威嚇していた猿たちが一斉に静まり返り、一目でその猿がリーダーの“シーザー”であることがわかる。そして人間の生存者グループのひとりであるマルコムが「我々に悪意はない」と告げると、その言葉を理解しているかのように険しい表情で見つめ、「行け!」と猿が言葉を発する、緊張感漂う映像になっている。

このあまりにリアルな猿たちに思わず本物ではないかと目を疑うかもしれないが、このリアルさを可能にしたのが、世界有数のVFXスタジオ“WETAデジタル”の技術と、パフォーマンス・キャプチャーの第一人者アンディ・サーキスの熱演によるものだ。

サーキスがキャプチャースーツを着用することにより、頭や顔、身体に付けられた印や、頭上についたカメラで感知された表情や動きを、デジタルデータとしてパソコンに取り込めるようになる。つまり、アンディ・サーキスが右腕を上げれば、それが画面上の猿にそのまま反映されるのだ。

監督のマット・リーヴスは、本作で現実感を強めるために屋外でのロケ撮影を敢行。通常、パフォーマンス・キャプチャーを多用する映画では、合成するためのグリーン・バックと多くのセットを使用するため室内で行われる。この画期的な撮影方法には、サーキスも助けられたと語る。

「ニューオーリンズの屋外セットやバンクーバーの森林は、リアリティを出すのに大いに役立った。本物の土のにおいに刺激されて、役者はいい演技ができたし、いい雰囲気が作れた」 

その言葉通り、革新的な技術によって実現した視覚効果について、本作では猿への怒りと憎しみを抱える人類の先導者“ドレイファス”を演じたゲイリー・オールドマンは、「本作で彼らがやり遂げたことは、アルフォンソ・キュアロンが『ゼロ・グラビティ』でやったことと同じぐらいすばらしいと思う」と称賛するほど。

また、いち早く先行上映で映画を鑑賞した人たちからは「猿がリアルすぎる!」「シーザー(猿)がイケメンすぎて恋した!」「猿に涙するとは…!」などのコメントが寄せられた。

「重要なことはリアリティを見出し、ひとつの空想的な要素を取り上げ、それだけを唯一の空想にすることだ。本作のそのひとつの要素とは、彼らが知性を持った猿ということだけだ。そのほかのことは、どれも完全にリアルなんだ」

監督がこう語るように、CGだけで全てを表現するのではなく、自身で猿になりきることのできるパフォーマンス・アクター:アンディ・サーキスの演技と、WETAデジタルの革新的な技術力があるからこそ成し得た本作の“リアルさ”は必見だ。

映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」は9月19日(金)より全国ロードショー。


☆「猿の惑星:新世紀(ライジング)」ストーリー

天性のリーダーシップを備えた猿のシーザー(アンディ・サーキス)が、仲間を率いて人類への反乱を起こしてから10年後。より勢力を拡大し、手話と言語を操る猿たちは、森の奥に文明的なコロニーを築いていた。一方、人類のわずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角に身を潜め、希望なき日々を過ごしていた。そんなある日、人間たちがエネルギーの資源を求めて猿のテリトリーに足を踏み入れたことから、一触即発の事態が勃発。シーザーと生存者グループの穏健派マルコム(ジェイソン・クラーク)は和解の道を探るが、憎しみを抑えられない両陣営の対立は激化していく。共存か、それとも闘いか。破滅的な最終決戦へのカウントダウンが刻まれるなか、シーザーは生き残るための重大な決断を迫られていくのだった……。

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