他人に宝くじ換金されトラブル、当せん喜ぶあまりネットに画像掲載で。

2014/09/12 17:57 Written by Narinari.com編集部

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滅多に当たらない宝くじ。それだけに当たれば喜びもひとしおだが、中国では先日、宝くじに当たった男性が嬉しさのあまりにくじの画像をネットに掲載、別人に換金されてしまう騒ぎがあった。後に販売所の不手際が確認され、賞金自体は取り戻すことができたそうだが、関係する販売所と販売員には処罰が下されたという。

中国メディア大河網などによると、この一件は先日、広東省深セン市で起きた。8月30日、同地で暮らす陳さんは販売所で宝くじを購入。陳さんはそれまで宝くじを購入した経験がなかったが、友人の勧めもあり、その日初めて購入することにしたのだそうだ。

陳さんが購入した宝くじの当選発表が行われたのはその翌日。すると、4等が当選し、陳さんは約4,000元(約67,600円)を手にすることになった。

問題が起きたのはその後だ。初めて買った宝くじが当たった陳さんは歓喜。9月1日、ネットに今回の経緯を記すとともに、当たりくじの画像を掲載した。しばらくしてネットのコメント欄に「ほかの人に換金される恐れがあるぞ」という忠告が入ったことから、陳さんは画像を削除したが、時すでに遅し。翌日販売所に換金に行ったところ「あなたの宝くじはすでに換金されていますので、換金できません」という驚きの結果が待ち構えていた。

とは言え、陳さんもこのままおいそれと引き下がるわけにはいかない。同市の宝くじセンター(宝くじを管轄する部署)に赴いて事情を説明、調査してもらうことにした。

調査で判明したのは、陳さんの当たりくじが換金されたのは9月1日、深セン市宝安83区の販売所であるということ。換金した女性販売員曰く、その日、董と名乗る男性から「宝くじに当たった。換金したいけど、今は帰省していて手続きできない」という、直接対面しない形での相談が持ちかけられていた。そのとき、董は当たりくじの画像だけではなく、身分証と銀行カードの画像も送ってきたという。

もちろん、董が送ってきた当たりくじの画像は陳さんがネットに掲載したものだったが、販売員は董の身分証の顔写真を見て、よく店を訪れる“なじみの客”と判断。当たりくじを直接販売所に持って来ないと換金できない決まりになっていたが、“なじみ客”の頼みであること、へたにもめて先方からクレームを入れられたりすると営業許可が剥奪される恐れなどもあったことから、販売員は要求通り、ひとまず当選金を董の銀行口座に振り込むことにしたそうだ。

結局、この判断ミスがすべての元凶になったわけだが、販売員は「10年近く販売所を運営しているが、騙されたのは今回が初めてです」とがっくり。騙されたと気付いてすぐに董のケータイに電話をかけてみたが、すでに不通になっており、この販売員と販売所には処罰が下されることになった。

なお、陳さん自身は不幸中の幸い、宝くじセンターの取り計らいで当選金を無事受け取ることができたそうだ。

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